カル・ジェイダーのボレロ | geezenstacの森

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カル・ジェイダーのボレロ

 

曲目/

A1 Gary's Theme    7:00

A2 Don't Let Me Be Lonely Tonight    3:38

A3 Charisma (She's Got)    4:03

A4 Never Can Say Goodbye    3:01

B1 Bolero    6:03

B2 Cloudburst    3:01

B3 Curtain Call    3:04

B4 Where Is The Love    3:05

B5 I Want You Back    3:44

 

パーソネル

Art Direction, Photography By – Tony Lane (2)

Baritone Saxophone, Flute – Frank Wess (曲: A2, A4, B5)

Bass – Chuck Rainey (曲: A1, A3, B1, B2, B4), George Duvivier (曲: A2, A4, B5), John Heard (曲: B3)

Congas – King Errison* (曲: A3, B2), Michael Smithe (曲: A1, B1, B4), Ralph MacDonald (曲: A2, A4, B5)

Drums – Dick Berk (曲: A1, B1, B3, B4), Jimmy Johnson (2) (曲: A2, A4, B5), Paul Humphrey (曲: A3, B2)

Electric Piano – Mike Wolff (曲: A1, A3, B1, B2, B4)

Electric Piano, Organ – Merl Saunders (曲: A3, B2)

Engineer – Eddie Harris* (曲: B3), John Neal (曲: A1, A3, B1, B2, B4), Rudy Van Gelder (曲: A2, A4, B5)

Engineer [Remix Engineer] – Brian Gardner

Guitar – Joe Beck (曲: A2, A4, B5), Larry Carlton (曲: A1, A3, B1, B2, B4)

Guitar [Solo] – Randy Oda (曲: B1)

Keyboards – Ed Bogas (曲: A2, A4, B3, B5)

Percussion – Bobbye Hall Porter (曲: A1, A3, B1, B2, B4)

Producer – Ed Bogas

Shaker – Mayuto Correa (曲: B3)

Tenor Saxophone – Herman Riley (曲: A1, A3, B1, B2, B4), Seldon Powell (曲: A2, A4, B5)

Tenor Saxophone, Flute – Jerome Richardson (曲: A1, A3, B1, B2, B4)

Trombone – Don Cooke* (曲: A1, B1, B4)

Trumpet – Billy Brooks (曲: A1, A3, B1, B2, B4), Jon Faddis (曲: A2, A4, B5), Melvin Moore (2) (曲: A1, A3, B1, B2, B4), Victor Paz (曲: A2, A4, B5)

Vibraphone, Timbales, Percussion – Cal Tjader

 

プレス – RCA Records Pressing Plant, Hollywood

録音 – Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey

録音 – Glen Glenn Sound

録音 – Fantasy Studios

録音データ

A2, A4, B5: Recorded Feb. 7, 1973, at Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, N.J.

A1, B1, B4: Recorded Sept. 10, 1973, at Glenn Glen Studios, Hollywood, Ca.

A3, B2: Recorded Sept. 11, 1973, at Glenn Glen Studios, Hollywood, Ca.

B3: Recorded Sept. 20, 1973, at Fantasy Studios, Berkeley, Ca.

 

Fantasy F-9446

 

 
 以前取り上げようとした時は行方不明で記事にするのを断念したのですが、断捨離の整理とともに出て来ました。カル・ジェイダーの最初に購入したアルバムです。バーゲンセールの会場でトラ箱を漁っていた時このアルバムの「ボレロ」という文字に惹かれました。でジャケットの裏面を見ると、ちゃんとボレロのタイトルで作曲者はラヴェルになっているではありませんか。
 
 
 この時点ではカル・ジェイダーは未知のアーティストでしたが、ジャケットでヴァイヴ奏者ということはわかりました。そんなことで、ジャケ買いした一枚です。このレコードは当時日本ではライセンスを持っていた東芝EMIから発売されたようですが、全く記憶がありません。のちにファンタジー・レーベルはBMIグループに買収されていますから、CDはビクターから発売されています。
 
 1973年ということはジャズ・フュージョンの大流行がありました。このころはCTIのレコードを買いまくっていましたからそういう流れの一枚だとはなんとなく感覚でわかりました。このカル・ジェイダーは当時はモダン・ラテン・ジャズ・ヴァィヴの第一人者だったようです。このアルバム、当時はB面最後の「I Want You Back 」や「Curtain Call」が話題になったようです。なにせ、前者はジャクソン・ファイヴのヒット曲でしたし、後者はラテンパーカッションが炸裂するノリのいい曲です。ジャクソン・ファイヴの曲ではもう一曲「Never Can Say Goodbye」も収録されています。まあ、総じてポップな曲が並んでいると言ってもいいでしょう。

 

 

 

 

 てなことで、ポップスファンは全くタイトルになっている「ボレロ」については注目していません。ここらあたりがクラシックファンとポップスファンの感覚の違いなんでしょうかねぇ。当方としては全部ではありませんが、録音がルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオで行われていることや、エンジニアのジョン・ニールは1970年代ジョン・ウィリアムズの関わった「スター・ウォーズ」や「ジョーズ」、インディ・ジョーンズの録音にも関わっていてそういう意味でも注目していました。このアルバムでも、その「ボレロ」のエンジニアとしてクレジットされていますし、過半数の曲の制作にもエンジニアとして関わっています。そして、驚きはこのボレロの編曲にはジャック・ルーシェが関わっているのです。いうことで、納得のパフォーマンスになっています。

 

 

 分類的にはジャズなんでしょうが、CTI路線に近いイージーリスニング・ジャズです。こういうジャズなら初めての人もとっつきやすいのではないでしょうか。下はこのアルバムの全曲が聴けます。

 

 

 下は過去に取り上げたカル・ジェイダーのアルバムです。