叔父の逝去 | geezenstacの森

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叔 父 の 逝去

 

 画家であった叔父が肺炎で亡くなりました。2月1日に吸気勇者で駅前にある「セントラル病院」に搬送されたのですが、搬送後から容体が急に悪化してそのまま集中治療室に入ったままでした。コロナかということもあり面会は1日1組だけという方策が取られており、結局会えずじまいのうち、18日に亡くなりました。享年91歳ということでは大往生と言っても良いのかもしれませんが、さすがにショックでした。日本陶器(ノリタケ)に勤めながら日展に出品を続け、なんども特選を取り会員となっていました。まあ、最近は高齢ということもあり2019年を持って作品を発表することはやめていました。

 

 会社員としてはさらに絵付けする仕事をしていました。もちろん手書きですから叔父の作品はノリタケチャイナとして世界に流れていたと推察されます。その後技術指導員として、イギリスとカナダに渡っています。まあ、ずっと二足のわらじ状態だったんですなぁ。

 

 それもあって、展覧会ではよく作品のポストカードを販売していますが、あれは作者が自腹で事故PRのために作成しているもので、叔父は別に売込むための手法は撮らなかったので、一度も作成したことはありませんでした。

 

 このブログでは開設当初からその叔父の作品を取り上げていました。

 

2006 里

 

2007 

 

2008 薄日

dpマークの作品は日展ライブラリーからの借用作品です。

 

2009 杜

 

2010 刻

 

2011 潮騒

 

2012 嶋谷自然

 

2013 閑寂

 

2014 静韻

 

 

2015 湧雲

 

2016 山里

 

2017 朝露

 

 2008年は奥さんが他界されているので出品は見送っています。

 

2019 静寂

 

 これが最後の日展出品作になりました。

 



 通夜、葬式は自宅で家族葬の形で行われました。玄関を入るとすぐ右手に作品が置かれており、2013年出品の「閑寂」がいちばん手前に見えました。奥さんに先立たれて6年、ようやく妻のもとに旅立ちました。