レコード芸術1972年9月号 その1 | geezenstacの森

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レコード芸術1972年9月号

その1

 

 

 久しぶりに、過去のレコ芸を取り上げます。最近高校時代の友人がまた送ってきてくれたものです。この号の表紙はメータ/ロスフィルの「惑星」が表紙を飾っています。ただ、このデザインのレコードは日本では発売されていません。これはアメリカロンドンで発売されたもので、日本盤は実際には下記のデザインで発売されました。

 

 

 まあ、ダブルジャケット仕様だったのでもう片面はこのデザインが使われています。まあ、そういうフライングはありましたが、1974年度のレコードアカデミーを受賞しています。メータはのちにその後常任になったニューヨーク・フィルとも再録していますが、大評判といえばこちらでしょうなぁ。

 

 

 ソプラノ歌手の「アンナ・モッフォ」です。一時は映画やファッション誌で活躍していましたが、久しぶりにドイツ・リーとものをリリースしたというのでカラーグラビアに取り上げられています。

 

 

 カラヤンが世界各国の国歌を録音したというので話題になった時のショットです。このアルバムの中に収録されているドイツ国歌はベートーヴェンの第九で、編曲はカラヤン自身が施しています。

 

 

 当時は全くスルーしていましたが、このパトリス・フォンタナローザの日本デビューをこの時グラビアで伝えています。小生はこのデビュー盤をたまたま手に入れていてこちらで記事にしています。

 

 

 

 今ではロックを取り上げるなんぞ絶対にないレコ芸ですが、この当時は話題になるとなんでも取り上げています。E.L.Pは「展覧会の絵」をリリースしていますからねぇ。その来日公演を3ページのグラビアで取り上げています。

 

 

 これは表紙裏の告知ですが、この号で英パイレコードがそれまでの日本コロムビアからテイチクに発売窓口が変わったことがわかります。トップのウィン・モリス/ニュー・フィルハーモニア管の花の章付きはそれまでコロムビアから発売されていましたからねぇ。で、下の方にバルビローリの遺産として大量のレコードが1000円盤で発売される告知が載っています。また、中段には、日本では出ていないと思っていたレスリー・ジョーンズ/ロンドン・リトル・プレイヤーズでハイドンの交響曲集がミッドプライスで発売されています。

 

 

 そんなことで、バルビローリのグラビアも掲載されています。

 

 

 さて、テイチクに続いてはビクターの広告です。この頃はビクターはRCAを分離して扱っています。で、ここではもう一つの新世界レーベルを核で打ち出しています。

 

 

 もう一つは東独シャルプラッテンです。このマズアのベートーヴェンの交響曲全集は最初はビクターから発売されていたんですなぁ。

 

 

 ムラヴィンスキーもまだ健在でしたが、話題盤は出尽くしの状況でした。

 

 

 続いてはキングレコードです。トップページはマリナーです。ここではフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルとのコラボアルバムを告知しています。このレコードは推薦盤になっていますが、とんと記憶にありません。

 

 

 来日記念盤として「惑星」の発売を告知していますが、ジャケットが掲載されていません。

 

 上と横並びで見開きでの告知です。このころはメータとアシュケナージが一押しだったことがわかります。このスクリャービンのピアノ協奏曲は裏表紙でも一面この神父を告知しています。

 

 

 ブリテンは当時エディンバラ音楽再話主催していましたが、その関係で毎年話題盤を指揮者としてリリースしていました。


久しぶりに、過去のレコ芸を取り上げます。最近高校時代の友人がまた送ってきてくれたものです。

 

 

 

 この時代カイルベルトのバイロイトのライブが一つ日の目を見ました。1955年のライブですね。こちらの方は早々と権利がクリアできたのでしょう。

 

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 キングもいろいろサブレーベルを取り込んでいました。スザンナ・ミルドニアンとマクサンス・ラリューの今日円盤はバークレーから、下のバルトーク大全集はフンガロトンが原盤ですし、左コラムのレオニード・コーガンとリヒターによるバッハのヴァイオリン・ソナタ全曲はオイロディスクが原盤です。

 

 

 この時代メーカーが直輸入版の販売もしていたんですなぁ。ここではデッカの「エクリプス」シリーズが取り上げられています。ほとんどがモノラル時代の録音ですが、一部ステレオのものも含まれています。

 

 

 さて、コロムビアがエラートレーベルで1000円盤のバロックものをリードしていましたが、キングもこれに追従して「バロック名曲1000」シリーズを全20枚で発売しました。レーベル的にはヴァンガードやウェストミンスターをメインに組み立てています。個人的にはお世話になりました。

 

 

 ゾーラ・シャウリスを知っている人はかなりの通でしょう。この時29歳ですがすでに2歳の子供がいます。そんな遅咲きのデビュー盤がこの時登場します。これは当時のグラモフォンのデビューシリーズの一枚となったものです。

 

 

 時代は4チャンネル時代あでしたから、これはソニーから発売されたQS方式で発売されたオルガンと金管のための作品を録音したものです。中央の白いベストを着ているのがオルガニストのパワー・ビックスです。

 

 

 マリア・ジョアオ・ピリスの2回目の来日のスナップです。てっきり、コロンビアと録音したと思っていたのですが、実際に録音したのは東芝でした。曲目は「ショパン・リサイタル」のタイトルで発売されたようです。

 

 

 フー・ツォンは今年亡くなっています。この時ビクターから本邦デビューしています。

 

 続きます。