女性たちのフォトボイス展
写真展 私たちは忘れない東日本大震災 女性たちのフォトボイス展 あの日からの11年が示すもの
日本人としては忘れることができない3月11日ということで、名古屋は栄の市民ギャラリー栄7Fで開催されている「女性たちのフォトボイス展」へ出かけてきました。
会場入り口の立て看板
この史跡全国各地でどう妖魔企画が地元の団体によって 開催されているようです。ここ名古屋ではYWCAが今回の企画を運営していました。
このフォトボイスプロジェクトでは、東日本大震災で被災した女性たちが、写真と「声(メッセージ)」をとおして、多様な視点から被災経験や地域社会の課題などを記録・発信する活動をサポートしています。
11年という月日は放射能汚染という最悪の事実を簡単には忘れさせてくれません。未だに地元に帰れない人々の家は草木に覆われ、事故の傷跡を覆い隠そうとまでしています。この写真展では、行政任せの復興がとても住民目線ではなされていないことを告発しています。カードレール一本が立入禁止区域との境になっている現実や、汚染土壌が子供たちの遊び場である公園にうず高く積まれていたことが写真によって記録されています。
形だけの入れ物の復興ではなく、そこに住まうであろう住民に寄り添った復興というのを今一度考える必要があると感じてしまいます。
さて、名古屋市は震災直後から陸前高田市を支援しています。この慄然高田市には海岸にあった約7万本の松がほぼ全滅する中、1本だけ残り、復興の象徴となった奇跡の一本松。震災翌年に枯死しましたが、上部の枝を切って接ぎ木して200本を作成し、その中の7本が生育しました。その中の一本が名古屋市の東山動植物園に2021年3月23日、贈られました。
この松の成長とともに、真の復興を見守っていきたいと感じた日になりました。