第20回 打・カーポ演奏会 | geezenstacの森

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第20回 名古屋音楽大学

打楽器アンサンブル定期演奏会

打・カーポ

 

 

 5日には2年ぶりに「名古屋音楽大学打楽器アンサンブル「打・カーポ」定期演奏会 に出かけてきました。昨年はコロナ禍で無観客開催されていました。この「打・カーポ」の演奏会はは毎年出かけていましたので、非常に残念でした。ただし、無観客だったということもあり、ネット配信が実施されています。

 

 

 

 チラシの方には一部の曲目が上がっていますが、実際の演奏曲目は以下のようらなっていました。

 

第1部

Vivid fanfare/嶋崎雄斗

KU-KA-ILIMOKU/C.Rouse

yeh gangga for Marimba Quartet/R.Pawassar

 

第2部

花回廊/山澤 洋之

Eine Kleine Tischmusik/マンフレッド・メンケ

エニグマより「ニムロッド」/エルガー

組曲「惑星」より 木星/G.ホルスト

 

アンコール

宝島/和泉宏隆

 

というプログラムでした。オープニングの「Vivid fanfare」は2018年作曲の新しい作品で、9重奏の曲ですが、様々な大学区が活躍しオープニングにふさわしい華やかな響きが楽しい明るい曲です。

 

 

 次の「KU-KA-ILIMOKU/C.Rouse」は1978年の作品で、タイトルからわかるように、ハワイの神話に基づく作品です。

 

 

  3曲目は、今度はインドネシアの音楽です。「yeh gangga for Marimba Quartet」はマリンバ2台を四人で演奏します。この作品は「トッカータ」、「ア・リズミカルコラール」、「イェガンガ」の3つのパートからなり立っています。

 

 

 後半のプログラムは「花回廊/風龍」で開始です。打楽器のコンサートではマリンバが大活躍します。普通のコンサートではほとんど見かけない楽器ですが、この響きを実際に聴くとその虜になってしまうでしょう。

 

 

 その次の「Eine Kleine Tischmusik」は題名からしてパロディ作品だと一目でわかるでしょう。ここでは日用品が登場し、楽器として使われています。こういう曲はシアターピースといわれるものですが、ルーツはジョン・ケージです。今回は大きなしゃもじがメインで使われていました。音楽とともにそのコミカルなパフォーマンスも見どころの作品です。まあっ、聞いてみてください。

 

 

 後半の最後の2曲は恒例のクラシックの作品のアレンジ曲の演奏です。こういうものは編曲の良し悪しが演奏を左右します。残念ながらマリンバの合奏による雄大な「ニムロッド」の演奏はYouTubeではありませんでした。多分当日も録画されていましたから、近いうちに動画としてアップされるのではないでしょうか。

 

 最後はホルストの「惑星」から「ジュピター」でした。まあ、この曲はいくつもの演奏がありますが、多分聞いた中ではこの日のOGの児玉麻依さんによる編曲が一番でしょう。下の演奏は物足りませんがまだまだましなものです。

 

 

 これも音源がアップされるのが楽しみな演奏です。

 

 アンコールの「宝島」は吹奏楽では有名な曲ですから、そういうものに親しんでいると打楽器だけではちょっと音の厚みというところで残念な演奏となっていました。

 

 さて、情報としては名古屋音楽大学のHPには掲載されていませんが、3月15日に同大学の「めいおんホール」で、18時30分から「A NIGHT OF MEION PERCUSSION WITH UNHEARD MUSIC」というコンサートが開催されます。入場無料で予約も必要でないようですからおヒマな人は足を運んでみてください。