ずらし旅 京都-山科 その1
醍 醐 寺
25日はJr東海が推奨している「ずらし旅」を利用して、京都は今まで足を伸ばしたことのない山科方面に出かけて着ました。
利用したのは日帰りですが、本来は連泊した方が利用しやすい「選べる体験」がいっぱいあります。そんななかで、山科方面では小野小町ゆかりの寺である隨心院がそれに該当していましたので出かけることにしました。
計画したのは10月中旬ということで、まだ行きも帰りも新幹線が決定していませんでしたが、申し込みが早かったこともあり、予定通りのスケジュールでこの度を楽しむことができました。
コースは最初山科駅からスタートするものと、その先の醍醐駅からスタートするものの2つを考えましたが、時節柄後者から巡った方が良さそうということで出発直前に変更しました。こういうところは個人旅行の強みですねぇ。

醍醐寺総門
まず最初は、山科地区最大の「醍醐寺」です。ここは地下鉄東西線の醍醐寺駅からほぼ一直線でプロムナード遊歩道を使っていくことができます。

桜の季節にはこの道が醍醐桜で埋め尽くされます。

広い境内の案内図

東門

国宝の唐門-茅葺の屋根が歴史を感じさせます

三宝院受付を入ると楠が鎮座しています。

三宝院総玄関-ここを入ると、御朱印の受付があります。庭園の拝観料は別途ここで払います。どうせこの時期は紅葉を見るために訪れているので、一緒にしてくれればいいのになぁ。

でも、無料エリアからもこんな景色なら見ることができます。

総玄関の正面ではお祈りの法要が営まれていました。

表書院からの眺め


太閤秀吉が槍山で花見をしたときの建物を移築した「純浄観」からの眺め

非公開の茶室「松月亭」が奥に見えます。

「奥宸殿」からの庭の眺め

この池の水が奥宸殿につづいています

勅使の間からの裏庭の眺め

反対側から
最後に御朱印を受け取り伽藍へ向かいます。

さて、三宝院庭園を鑑賞した後は山手にある伽藍に向かいます。前方に見えるのは「仁王門」です。

仁王門


仁王門左右の仁王像
安置されている仁王像(重文)は、もとは南大門に祀られていた尊像で、平安後期の長承3年(1134)に仏師勢増・仁増によって造立された尊像です。
金堂

金堂の中央には、薬師三尊像(中央:薬師如来、脇侍:日光・月光菩薩)が奉安されています。平安初期の檀像彫刻を模した鎌倉初期の復古調の優作といえます。

そして、こちらが五重塔

高さは約38メートルで屋根の上の相輪は約13メートルあり、相輪が塔の三分の一を占め、安定感を与えています。京都府下で最も古い木造建築物となっています。この五重塔、24年振りに11月27日から3日間、公開されます。是非ともお出かけください。

鐘撞堂

五重塔南に位置する「青龍殿拝殿」

2018年の台風で、仁王門から五重塔への参道脇の樹木が倒れた森林跡地では、倒木した木々を伐採し、現在は落合陽一氏の「日本人の自然観」を未来技術・デジタルを活用することで、SDGs と Beyond SDGsの「未来の自然観」を「リアルな モノ・場所 」に 溶け込ませ 、有限の「いのち 」が無限の「いのち」に繋がる未来の森「 いのちの森 」を 体感する実証実験的なExhibitionが12月5日まで開催されています。

参道両脇の紅葉だけは倒木を免れていて、季節を堪能させてくれています。
さて、この醍醐寺に関するテレビ番組「錦秋の京都・醍醐の紅葉狩り」がNHK-BSプレミアムで、下記の日程で再放送されます。興味があればご覧ください。
11/26(金) 23:45~25:44
11/30(火) 15:50~17:49