めいおんジャズコンサート
日時 2021年11月13日(土)
「黒いオルフェ」はアントン・カルロス・ジョヴィンの名曲で映画音楽としてもお馴染みですが、実際は「映画のタイトルで、曲名としてはその中で使われた「カーニバルの朝」というのが正式な曲名です。名曲ですから色々な名演が残されていますが、ビックバンド・ジャズのスタイルで演奏するとこんなものです。
ただ、ジャズは即興演奏の部分が多分にありますから、編成ともリンクして色々な演奏が可能です。ここでも色々なアドリブで演奏されていました。
3局目はフランク・シナトラの歌でヒットした曲で「ナンシー」とは娘のナンシー・シナトラのことを指しています。直訳すれば「微笑みのナンシー」ってとこでしょう。
「メモリーズ・オブ・ユー」もスタンダードな定番バラードです。ここではトランペットの上田仁氏のソロをフューチャーした演奏が披露されました。もちろん門下生もそれに加わります。
第1部最後は「strike up yhe band」でした。この曲もカウント・ベイシーが得意としていた曲のようですが、小生はずっと、ヒル・ボウエン楽団が演奏した更新曲集で慣れ親しんでいましたのでてっきり行進曲だとずっと思い込んでいました。直訳すると「バンドよ頑張れ」ってなところです。
後半は「セサミストリートのテーマ」で幕を開けました。知っている人は知っている曲でしょう。ただ、2局目の「ラプソディ・イン・ブルー」は元がジャズバンド用の曲だとなまじっかしているとちょいと違和感がありました。
ビックバンドジャズのもう一人の雄は「デューク・エリントン」でしょう。で3局目に「A列車で行こう」か演奏されました。ただ、このA列車鉄道は鉄道でもニューヨークの地下鉄のことです。実際、この曲の題名と歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける "A"看板の電車(すなわち "A" train = 8番街急行)にお乗りなさい」という意味がこめられているそうです。ここではトランペットのソロがフューチャーされているアレンジが使われていました。多分下のものでしょう。
第2部はデューク・エリントンのオマージュともいうべきで、「すたー・だすと」、や「サー・デューク」も演奏されました。で、締めはご機嫌なサンバナンバーで、「SAMBA DEL GRINGO」でした。この曲は名古屋の「フリーヒルズオーケストラ」の演奏で聴いてみましょう。
で、アンコールは2年前の演奏会でも披露された「ばーど・らんど」が演奏されました。下の映像はその2年前のものです。今回はソロ・トランペットが3本で、渡辺氏、上田氏、ハイトーンの出せる学生の3人でソロが演奏され盛り上がりました。
まだちよっと早いですが、4年生にとっては卒業記念の演奏会でもあるんですなぁ。やっぱり、音楽は演奏しなければ存在の意味はありませんからなぁ。おしゃべりも楽しく、久しぶりにジャズが満喫できたコンサートでした。