京都市考古資料館
多分旅行でこういう場所を訪れるのは、余程の歴史好きではないでしょうか。大部分の観光ブックにはこんな場所は紹介されていないでしょう。小生が訪れた時も見学者は女性が一人いただけです。
この歴史のある建物、以前は西陣織物館として使われていたものであり京都市登録有形文化財に登録されています。
玄関を入るとそこに飾られていたのは「鴟尾(しび)」でした。平安宮では主要な社殿の屋根に飾られていたもので、宮殿の権威を象徴していました。
豊楽殿後からの出土品の緑釉鴟尾です。
訪れた時は、「地下鉄東西線の発掘調査」の様子が展示されていました。まあ、京都は歴史の街ですから、どこを掘っても遺跡がゴロゴロ出てきますわな。展示では、地下鉄東西線の発掘調査の概要と調査で出土した主要遺跡の遺物とともに、調査状況や遺構などを写真パネルで紹介していました。
東西線の二条城南側の「神泉苑」付近の発掘調査の模様が詳しく図面と写真で紹介されていました。
さて、自分もこんがらがっていたのですが、平安時代の平安京と平安宮は現在の御所よりかなり西寄りに配置連れていました。
上の大きな四角が平安京、その中の上部の四角が平安時代の御所、平安宮です。この京都市考古資料館のやや左下あたりだったんですなぁ。ちなみに上図で「旧二条城」とあるのは織田信長が室町幕府最後の将軍、足利義昭のために建てた二条城の跡地のことです。
現在の二条城は徳川家康が建てたもので、その一部は平安宮の敷地と重なっています。
平安時代に使われた釘や銅銭
羅城門復元模型
羅城門跡
長岡京、平安京の瓦文様の変遷図
瓦窯跡と復元図
ここからは資料館2回の企画展示です。本来は手で触れる遺跡品も展示されているのですが、コロナ禍とあってそれは展示されていませんでした。
時代別陶磁器、須恵器の変遷
鯱瓦
皇朝十二銭も展示されています。
竪穴式住居の実物大模型
平安宮のジオラマ