プレヴィン/ポギーとベス サントラ | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

プレヴィン/ポギーとベス

オリジナル・サウンドトラック

 

曲目/   

1. Overture    5:19

2. Summertime    2:38

3. A Woman Is A Sometime Thing    1:57

4. The Wake: Gone, Gone, Gone... Porgy's Prayer    3:00

5. My Man's Gone Now    4:22

6. I Got Plenty O? Nuttin?    3:08

7. Bess, You Is My Woman Now    5:08

8. Morning: Catfish Row    1:33

9. I Can't Sit Down    2:03

10. It Ain't Necessarily So    3:05

11. I Ain't Got No Shame    1:18

12. What Do You Do Want With Bess?    2:08

13. Street Cries: Strawberry Woman: Crab Man    2:25

14. I Loves You, Porgy    3:23

15. A Red-Headed Woman    1:09

16. Clara, Clara    2:12

17. There's A Boat That's Leavin? Soon For New York    2:16

8. Oh, Where's My Bess?    2:32

19. I'm On My Way    1:47

 

Conductor, Leader [Music Supervised By] – André Previn

Libretto By, Lyrics By – DuBose Heyward

Lyrics By – Ira Gershwin

Music By – George Gershwin

Vocals [Bess] – Dorothy Dandridge

Vocals [Maria] – Pearl Bailey

Vocals [Porgy] – Robert McFerrin

Vocals [Sportin' Life] – Cab Calloway

録音/1959

 

DOCUMMENTS 600337/B

 

     この作品は、1959年作品 監督 オットー・プレミンジャー、音楽監督 アンドレ・プレヴィン、作詞作曲 ジョージ・ガーシュウィン&アイラ・ガーシュウィン 出演 シドニー・ポワティエ、ドロシー・ダンドリッジ、サミー・デイヴィス・ジュニア ガーシュウィン兄弟のオペラの映画化のサウンド・トラック盤です。ほとんどがアフリカ系キャストという、初演時は革新的な上演で、名曲「サマータイム」を生んだ作品です。プレヴィンはこの作品でアカデミー編曲賞受賞しています。 実は、この映画はガーシュウィンの遺族とのトラブルにより、上映やビデオ化が封印されており、現在は著作権切れ音源としてサントラを聞いて楽しむことしかできません。ほとんどのキャストの歌が吹き替えで、映画では歌っていたサミー・デイヴィス・ジュニアの声は、レコード会社の専属の関係で、サントラにはキャブ・キャロウェイの歌で収録されています。

     

    LP発売時のジャケット

     

     調べるとLPではアメリカはこのコロムビア盤が、ヨーロッパではライセンスをしていたフィリップスから発売されています。ただ、CDかはなかなかされなかったようで1990年代に米MILANから発売されています。調べた限りでは国内盤は確認できませんでした。不思議なことにソニーからプレヴィンの録音臭が発売されていますが、この音源は基本的にポピュラーということで収録されていません。なんでレコード会社はこういう垣根を作るんでしょうかねぇ。ということで、ワーナーやソニーの全集にはこの音源は含まれていません。

     

     プレヴィンは、1950年台後半映画音楽と深く関わっていました。この音源が組まれるボックスセットにはオードリー・ヘプバーンも主演している「ジジ(恋の手ほどき)」も担当しています。

     

     ブレヴィンはのちにロンドン響とこの「ポギーとベス」の管弦楽組曲「カディッシュ・ロウ」を録音しています。ポギーとベスの管弦楽作品を組曲にしたR,ラッセル・ベネットの編曲による作品です。この音源を聴いていると要はオペラを映画にした作品ですが、そのエッセンスをこの時録音していたわけです。ここでのオーケストラはスタジオ・ミュージシャンを使っての録音ですが、かなりクラシックなアプローチをしています。

     

     基本的にオペラであっても映画ですから序曲もそういった部分を意識したアプローチ」ではあります。こんな演奏です。

     

     

     ミュージカル映画というよりはオペラ映画です。もちろん有名な「サマータイム」も収録されています。サントラですが、オペラのダイジェストとして聴くこともできます。うがった言い方をすればプレヴィンの初期のオペラ録音ということもできます。

     

     

     この「ポギーとベス」では小生は「I Got Plenty O? Nuttin?  」も好きなナンバーです。

     

     

     この映画は公開時は不入りで、公開終了後は映画は封印されてしまいます。てなことでやがて世間からは忘れ去られてしまうんですなぁ。

     

     不思議なものでDVDでは発売されていませんが、日本では1972年に、TBSが「月曜ロードショー」枠で放映しています。しかしながら、なぜかYouTubeにはアップされています。