名古屋フィルハーモニー交響楽団演奏会 | geezenstacの森

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あいちオーケストラフェスティバル

名古屋フィルハーモニー交響楽団

 


指揮:横山奏
曲目/ 
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢よりスケルツォ(アンコール)
 

指揮の横山奏

 

 13日の土曜日は「あいちオーケストラフェスティバル」の最終公演、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会か開催されました。今回のチケットは、ネットで購入したため、全く非接触のスマホケットとなりました。たた、会場でチケット表示までに一手間、ふた手間あるので高齢者にはちよっと難易度が高いですなぁ。小生など指紋認証も時々反応しないことがあるのでチェックインの操作に結構手間取りました。(^_^;)

 

 

 一曲目はウェーバーの「オイリアンテ」序曲ですが、編成が大きいのにビックリです。弦楽器は、12、12、10、8、6と大所帯です。調べるとフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニと総勢66名の編成です。ウェーバーはベートーヴェンと同時代の人物ですが、こんなに編成が大きいとは知りませんでした。

 

 オペラの序曲ですが、今日オペラが上演されることも少ないので、単独で演奏されることが普通です。今回の演奏はややゆったりとしたテンポで演奏され、推進力の面でやや盛り上がりに欠けたのが残念でした。コンサートの景気づけの曲ですから、もうちょっと派手めでもよかったかなと思いました。

 

 

 2曲目はワーグナーの「ジークフリート牧歌」です。こちらは極端に編成が小さくなるので、ホールは静寂に包まれたなかで演奏が始まりました。本来は減額の合奏てスタートするのでしょうが、この日の演奏は元のそれぞれの首席だけのアンサンブルで開始されました。下のような感じですな。ただ編成はもう少し小さかったです。

 

 

 妻への誕生日プレゼントの音楽だったということでは、素敵な音楽てすなぁ。ワーグナーの時代はこういう音楽がmood musicの代わりをしていたんでしょうなぁ。個人的な感想ですが、今回は3階席での鑑賞となったため、音像がやや小さく纏まっていた嫌いがあり、もう少しホール全体に向けて鳴らして欲しかったです。
 
 休憩後はメインのブラームスの交響曲第4番です。こちらはまた、開始時の編成に戻り、雄大なブラームスが繰り広げられました。
 
 開始時からあまりロマンティックなレガートわ使わず、リズムをはっきり打ち出した演奏で好感が持てました。テンポは中庸、煽り立てるような歌い回しでなく、じっくりとリズムを刻みながら前進していく音楽を構築していきます。強いていうならこんな感じの演奏でした。

 

 

 第2楽章のホルンも安心して聞いていられるし、それに続く木管もいい音色を奏でます。そして、メリハリのついた第3楽章。結構彫りの深い表情付けで音楽が疾駆していきます。第4楽章も、音楽が巨大な渦を巻いてホールを埋め尽くすような音場を作り出し、久しぶりに音楽のシャワーを全身に浴びながら感動のひと時を過ごすことができました。

 

 まあ、定期演奏会ならアンコールなどないところですが、今回は意外な曲目が用意されていました。なんの説明もなかったのですが、フルートが軽やかに飛び回るような響きをかなで、メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」からスケルツォが演奏されました。あまりアンコールピースとして使用されることがない曲のように思いますが、重厚なブラームスの後の爽やかなメンデルスゾーンの響きは、なかなか考えられたものだなぁと思った次第です。

 

 

 このコンサートもビデオ収録されていましたのでYouTubeにアップされています。

 

 

 そうそう、昨年の11月に開催されたこの「あいちオーケストラフェスティバル」の第1回と第2回の公演がようやくこの1月後半にアップされました。フル収録されています、とても楽しいコンサートですよ。ぜひご覧ください。山田和樹氏はMCも務めています。

 

あいち室内オーケストラ/山田和樹

 

 

セントラル愛知交響楽団/古谷誠一