Orchestra B First Concert
ベートーヴェン交響曲第1番 演奏会
曲目/
1.バイオリンとビオラによる二重奏曲
ハルヴォルセン「ヘンデルの主題によるパッサカリア」
コントラバス四重奏
2.Tony Osborne「ピンクエレファント」
3.岡野貞一「夏は来ぬ・紅葉 メドレー」
ベートヴェン交響曲第1番
指揮 中村 暢宏
演奏 オーケストラB
10月31日(土)春日井市民会館
開場 18:00 開演 18:30
長く待ちわびたコンサートでした。このコンサートが今年初めてのクラシックのコンサートとなりました。料金は無料だったのですが、申し込みはWebメールのみでパンフレットの裏面にQRコードが印刷されていました。急遽決まったコンサートであったらしくこの会場となる「春日井市民会館」のホームページを見ても、このコンサートに関してはイベント情報にも記載されていませんでした。
小生はたまたま、愛知県芸術劇場文化センターのプレイガイドでたまたま残っていた最後の一枚のチラシでこのコンサートを知り、その足でネット申し込みをした次第です。ですから、こんなコンサートが開催されたことを知っている人は少なかったのではないでしょうか。この会場の春日井市民会館は春日井駅からもちよっと距離があるのでなかなか出かけにくいということもあるのかもしれません。小生もこの会場に出かけるのは30年以上前に「バンベルク交響楽団」のコンサートが開かれた時以来でした。いや、全国に先駆けて「のだめ音楽会」が最初に開催されたのがこの春日井市民会館でしたから出かける機会はあったのですが、このコンサートのチケットは毎回瞬く間に売り切れてしまっていたので、出かける機会を失していたのも事実です。
このコンサートで演奏するオーケストラはお初にお目にかかります。聞くところによるとベートーヴェン生誕250年を記念して結成されたオーケストラで、オーケストラ「B」の「B」はベートーヴェンの「B」ということです。要するにベートーヴェンの交響曲を連続して演奏していくということなのでしょう。そして、このコンサートではプログラムとしてはこのベートーヴェンの交響曲第1番だけを演奏するものでした。ただ、直前になって、オーケストラメンバーによるオープニングパフォーマンスのプログラムがメールで連絡されてきました。
6分ほどの小品ですが、聴き慣れたヘンデルの主題をヴァイオリンとヴィオラのデュオで演奏する曲です。マスクをしないでの距離をとっての演奏ということもあり、やや楽器の音量の差が気にはなりましたがまずまずの演奏でした。こちらがそのヴァイオリンとヴィオラによる演奏の映像です。
さてさて、メインプログラムは休憩なしでメンバー全員が登場し、調律の後直ちに演奏が始まりました。指揮者の中村氏は学生オーケストラの指揮を多くを手がけているので本来なら慣れたものなんでしょうがやはり、久しぶりのコンサートということで、第1楽章はやや遅めのテンポで開始されました。普段小生はこの1番を室内オーケストラの演奏で聴いています。今は名前が変わってしまいましたが旧長野チェンバーオーケストラ/久石譲によるもので弾むような躍動感のある演奏です。ついついそれと比較してしまいますが、テンポが遅いと演奏が重たくなってしまいます。多分久しぶりの本番ということもあり、オーケストラのエンジンがまだ温まっていなかったので安全運転をしたのでしょうかねぇ。提示部でのオーボエも最初は音を置きにいっていましたが、指揮者に煽られ再現部ではゆとりの演奏を弄していました。
楽章を追うごとにオーケストラは良くなるようになり、中村氏のテンポも後半に行くほど早くなり、指揮者がオーケストラを鼓舞するように大きなジェスチャーで引っ張っていき予定通りの演奏に仕上がってっていきました。第1ヴァイオリンは5プルト後は4プルトの編成のように見えましたが、コントラバスが4挺あった我には低音部があまり響いてこなかったのがやや不満といえば不満でした。でも、こういう変化を聴きとどけることができるのも生の演奏会の醍醐味でしょう。
当日の演奏がYouTubeにアップされていましたので追加しました。