USBのビートルズ
友人宅での積もる話に花を咲かせながら、新居のオーディオシステムで聴いた音楽は、友人の究極のコレクションとでもいうべきビートルズです。彼はLP時代からのコレクターで、CD時代になってからもそのコレクションの幅を広げ、先年のコンプリートコレクションはモノラル盤も含めて全て揃えています。そういうアイテムの一つにUSBとして発売されたビートルズコレクションも所持していました。
今まで友人からは、LPやCDの形ではいろいろと音源を聴き、語り合いましたが、USBの形でもソースが発売されていたことは初めて知りました。クラシック界では2013年にバッハ全集がUSBで発売されたことは承知していましたが、そちらはmp3という形式での発売だったのであまり触手は動かなかったと記憶しています。しかし、このビートルズのUSBはアルバム14作(FLAC 44.1KHz 24bit 及び 320Kbps MP3)とミニ・ドキュメンタリー13映像などのビジュアル・コンテンツ、英国オリジナル・アルバムアート、レア写真、拡張版ライナーノーツなどが入っています。FLAC音源が収録されているところがやはり興味がそそられました。
USB音源で聴くのは初めての体験です。CDの形式ではSACD仕様というものがありますが、FLAC音源で聴くビートルズはその簡便性といい、扱いやすさといい音源の未来が見えた気がします。
さすが、アップル形が凝っています。バッハは市販のUSBにバッハの文字をあしらった無粋なものでしたが、ビートルズはそのロゴの形を踏襲した筐体とりんごのヘタの部分をUSB本体に見立てたデザインで洒落ています。
起動するとスタート画面で、VIDEO、MUSIC、そしてARTWORKの3セクションから選択することができます。マックとWindowsの2つのスタートプログラムが用意されています。下はマックのスタート画面です。
個々のアルバムは詳しいブックレットを表示することができます。
映像はミニドキュメンタリーが収録されていますが、パソコンの画面で再生するには少々小さいサイズです。ノートで見るならちょうどいいのでしょうが、デスクトップパソコンでは物足りないおまけ程度です。
音楽は通常の再生ではライン出力でmp3が選択されます。FLAC音源は別の認証手続きをしないと利用することができないようです。まあ、相応の対応機器がなければ自動的にmp3で再生されます。Macの場合はシステム環境設定からサウンドを開いて設定します。Macの場合は別途デジタル出力も選択できます。
ミュージックの「イエローサブマリン」を開いたところです。1曲目からすぐ再生が始まります。
こちらはアートワークの「レット・イット・ビー」の中身です。左の写真で、これらのセッションがカメラで収録されているのがわかります。
また関連項目から下のビートルス特設サイトへ飛ぶこともできます。これらを一つ一つ見ていたら飽きないですねぇ。このUSBビートルズは音楽の新しい聴き方を提案しているのかもしれません。
https://www.thebeatles.com/album/beatles-1967-1970
ただ、この媒体全世界で3万セット限定だったようです。