カートリッジの発掘 | geezenstacの森

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カートリッジの発掘

 

 

 

 1986年に販売枚数ベースでCDがLPを追い抜いた頃からレコードの凋落が始まり、1990年代にCD全盛期を迎えたということで、我が家もオーディオシステムが切り替わり、2台あったターンテーブルも1台処分しました。その時集めていたカートリッジも処分したと思っていたのですが、このコロナ騒動の外出自粛の片付けの中で、ひょんなところから出てきました。

 

 それが上の写真です。ただ、処分したつもりのカートリッジですから、箱と製品は違っています。向かって左のオルトフォンの箱は「FF15X Mk2」のものですが、入っているのはオーディオテクニカの「AT10-G」、その横のオーディオテクニカ「AT120E」のケースにはマイクロ精機の「M2100」、右の円形のケースには、アメリカのメーカーだったADCの「QLM30 Mk2」、そして下段のエンパイアーの箱には処分したパイオニアのレコードプレーヤーに付属していたカートリッジ、「PC−110」が入っていました。

 

 そういえば、このプレーヤーはネットオークションで処分したのですが、そのプレーヤーにはオルトフォンの「FF15X Mk2」を付けていました。のちに落札者さんから素晴らしくいい音のするカートリッジをありがとうございます。とメールが来たのを覚えています。このオルトフォンのカートリッジはお気に入りで、一時は2台のプレーヤーに装着していました。確かにクラシック音楽の再生にはぴったりのカートリッジでした。

 

★オルトフォン FF15X Mk2

・MI型 出力電圧:6.5mV 再生周波数帯域:20〜20,000Hz 針圧:2.0g 自重:5.0g

 

★オーディオテクニカ AT-10G

・VM型 出力電圧5.0mV 針圧2.0g

 安定した、ピラミッドサウンドだ。やはり解像度はやや劣る。
 充実した低域でMM型らしいサウンドが楽しめる。

 

★ADC QLM30 Mk2

・IM型 出力電圧5.5mV(5cm/sec) 針圧1〜2g 負荷抵抗47kΩ 針先0.3×0.7mil 自重5.75g

弾力ある低音から柔らかく量感がある中域が魅力

 

★マイクロ精機 M2100

・MM型 出力電圧 4mV 1kHz/3.54cm/sec 針圧 1.5g
 再生周波数帯域 20-25,000Hz 針先 0.5mil 自重 4.5g
 今にして思うと、マイクロ時代はカートリッジは作っていなかったのでオーディオテクニカのOEM品だったのではないでしょうかねぇ。

 

★パイオニア PC−110

・MM型 出力電圧 3.5mV 5cm/sec 針圧 1.7~2.5g(最適 2.2g) 再生周波数帯域 15-25,000Hz±3dB
 

 こうやってデータを調べて見るとそれぞれのカートリッジに個性がうかがわれていいですねぇ。CD時代になってこういうアナログの楽しみがなくなって残念です。

 

 せっかくカートリッジを発掘したので、シェルが一本あまっていますので、それを使って昔懐かしいアナログの世界を満喫したいと思います。捨てなくてよかったです。