名古屋カフェ散歩 喫茶ワンダーランド | geezenstacの森

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名古屋カフェ散歩

喫茶ワンダーランド

著者 川口葉子
発行 祥伝社 黄金文庫
 
 
 名古屋で何をしよう?迷っているならぜひ「喫茶観光」のご検討を。豊富なフォト&エッセイで綴る、贄沢なカフェ案内。---データベース---
 
 名古屋のカフェが73店紹介されてます。愛知や岐阜はモーニング文化の発祥の地で、当然名古屋市も含まれています。
 

 二人以上の世帯の家計調査によると、平成25年~27年の全国の喫茶店の支出金額平均は5,770円。では、県庁所在地、および政令指定都市別に見たとき、どのエリアが最も喫茶店に支出しているのだろうか?

トップ10は下記のような結果になった。

 

<喫茶店の支出金額> 平成25年~27年

第1位 名古屋市       14,301円

第2位 岐阜市        13,894円

第3位 東京都区部      8,879円

第4位 神戸市        8,503円

第5位 川崎市        8,059円

第6位 大阪市        7,767円

第7位 京都市        7,387円

第8位 横浜市        7,367円

第9位 奈良市        7,221円

第10位 さいたま市     6,453円

 

 ということで、1位となった名古屋市といえば、喫茶店のモーニングでも有名です。コーヒー1杯の金額に無料でトーストやゆで卵、サンドイッチが付いてくるなど、他のエリアと比較して名古屋のモーニングのサービスはケタ違いと言えるでしょう。名古屋市は喫茶店の事業者数、従業員数、人口当たりの従業員数など、さまざな項目で上位に上がっています。競争相手が多いため、独自の進化を遂げたのかもしれません。

 
 そんな名古屋の喫茶店に目覚めた著者の会心の一冊で、2019年の12月に発売されたばかりの本です。ただ、この本には名古屋を代表する「コメダ珈琲」は登場しません。まあ、それだけ名古屋の喫茶店は奥が深いということでしょう。女性のセンスで選んでいるということもありますが、結構新しめの店が多いのも特徴です。
 
 以下のような章立てになっています。

目次

1章 カフェ+somethingの現在形(ラ・メゾン・デ・レギューム;THE SHOP十二ヵ月 ほか)
2章 カフェスイーツとカフェごはん(パティスリーグラム;夏空 ほか)
3章 喫茶店今昔物語(喫茶ニューボビー;喫茶、食堂、民宿。なごのや ほか)
4章 朝から晩までモーニング(EARLYBIRDS breakfast;喫茶モーニング ほか)
5章 時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題(COFFEE KAJITA;TRUNK Coffee&Craft Beer ほか)

 

 個人的なことを言うと小生は珈琲よりも紅茶党です。それでも、ここに登場した店舗の中にはお邪魔したところも含まれていて、その店の紹介文なんかを読むと作者の温かい思いやりを感じることができ何かしらほっこりとした気分に浸れます。

 

 また、第2章なんかで登場する店はタイトルにもあるように、珈琲よりもスィーツに焦点が当てられています。ただ、ここでも名の通っている「カフェタナカ」などは登場していません。あくまでも著者の趣味趣向でしょう。写真もふんだんに掲載されていることで、その店の雰囲気はしっかりと伝わってきますし、オーナーとのやり取りもあり、その人柄に共感出来るからこそ取り上げられた店ということもよくわかります。

 

 ネットでのコンテの恥はどう見ても提灯持ちが目立ったり、これは桜記事だなぁというものもありますが、この本にはそういったものは感じられません。すべで出はありませんが、地図も巻末に収録されているので地方から出かけてきて至福のいっぱいに巡り会いたいと思う人には格好のガイド本ではないでしょうか。

 

 一部ですが下記から内容を立ち読み出来ます。

 

https://www.cmoa.jp/bib/reader/main.html?cid=1101268907_jp_0001&u0=1&u1=0&rurl=https%3A%2F%2Fwww.cmoa.jp%2Ftitle%2F1101268907%2F