江南ウィンドアンサンブル 第30回サマーコンサート | geezenstacの森

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江南ウィンドアンサンブル 

第30回サロンコンサート

 3連休の中日は木曽川のほとりの江南市にある「すいとぴあ江南」で開催された「江南ウィンドアンサンブル 第30回サロンコンサート」へ出かけました。

 

 岐阜県と愛知県の県境を流れるこの地域は木曽三川公園が集中しています。この「すいとぴあ江南」もその施設の一つですが、お隣の一宮市にある138タワーパークが有名なのでちよっと霞んでしまっている施設です。こんなタワーがあるんですけどね。

 

 

 展望タワーなんですが、高さは138の半分以下の57mしかありません。それでも、トレーニングルームや入浴施設、セミナールームなどが用意されていますから地元の人には手頃な公共施設でしょう。ここに多目的ホールも併設されていて、今回のコンサートはそこで開催されました。

 

 

 静かなところですが、交通手段としては車でしか行けないところがちょっと難儀です。

 

 
 サロンコンサートということで、子供でも楽しめる曲がラインナップされています。今回は、江南市の市政65周年ということでそれにちなんだ曲が演奏されました。トップにはゴジラの曲が選ばれていますが、今年はゴジラがデビューして同じ65年ということで演奏されました。ゴジラは昭和29年公開されたんですなぁ。
 

 

 さて、最近は流行なんでしょうか、コンサートに先立ってウェルカムコンサートが披露されました。ここでは色々なアンサンブルで、アメイジング・グレースや星に願いを、上を向いて歩こう、見上げてごらん夜の星をなどの懐かしいナンバーが演奏されコンサートを盛り上げていました。写真には写っていませんがパーカッションとしてカホンという楽器も使われなかなか味のある演奏でした。

 

 そうそう、このコンサートは超満員で立ち見も出るほどの盛況でした。

 

 

 

 指揮の三日月氏は名古屋芸術大学で客員教授もしている人ですから、なかなかアンサンブルはしっかりしています。

 

 

 

 

 ゴジラ年生まれの小生にとってはたまらない選曲で、一曲目から馬力のある見事な演奏で楽しめました。

 

 今回の曲目の中で唯一の本格的な作品はスティーヴン・ライニキーが作曲した、スイス中部にあるピラトゥス山の竜伝承を描いた作品の「ピラトゥス:ドラゴンの山」です。この曲は、スイスのユース・ウィンド・オーケストラの委嘱によって書かれたライニキー渾身の力作で、曲は、ドラゴンが眠っているミステリアスな雰囲気から始まり、冒険者たちがドラゴンを退治するために山を登ってゆく雄大な風景を描写した部分を経て、オーボエによるドラゴンのテーマが奏されます。なかなか聴かせる曲でした。

 

 

 この後は子供たちが喜びそうな曲が続きましたが、どれも原曲をうまくアレンジした編曲を使った演奏でどれも楽しめました。

 

 こういう演奏はアレンジが全てで、それを指揮者がどう引き出すかでコンサートの良し悪しが決まってしまいます。今回は曲もそうですが、そのアレンジも楽しめた演奏会でした。

 

 たまたま、その日の夜「関ジャム」でアレンジャーゲスト:島田昌典、関口シンゴが登場しアレンジで曲のイメージがどのように変わるのかという回を放送していましたので、なおさら納得したコンサートでした。

 

 アンコールは東京オリンピックが近いということで、ちょいと盆踊りのシーズンはかぎてしまいましたが、五輪音頭と地元の盆踊りでは外せない荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」が演奏されました。