吹奏楽団 アンサンブル・ヴィヴァーチェ
第23回定期演奏会

連休中日の10日の午後は、案内状が届いていた栄にあるアートピアホールで行われた「吹奏楽団 アンサンブル・ヴィヴァーチェ 第23回定期演奏会」へ出掛けてきました。
さすが実績のある吹奏楽団で、客席は満員の盛況です。今回も2階席での鑑賞になりました。のオケの楽しみは、開演までの時間ウェルカム演奏会を開催してくれることです。今回のウェルカムは3組の組み合わせでの演奏でテナーサックスの三重奏、クラリネット、ホルンとフルートコントラバスの組み合わせでの演奏、そしてトロンボーン四重奏での岡本真夜の 「Tommorow」で締めくくりとなりました。


プログラムは以下の曲が演奏されました。
<第1部>
コンサート・マーチ「バンドロジー」(E・オスターリング作曲)
ドリームズ・アンド・ミラクルズ(G・ティンナー作曲)
シンフォニックバンドのためのパッサカリア (兼田敏作曲)
序曲「サーリセルカの森」(高橋宏樹作曲)
<第2部>
バレエ音楽「ドン・キホーテ」より
『ジプシーの踊り』『ドン・キホーテの夢』『スペインの踊り』『パ・ド・ドゥ』(L・ミンクス作曲、福島弘和・山本教生編曲)
<第3部>
ワンダー・ワンダー(三浦秀秋作曲)
天才バカボン(マンボ・バージョン)(三浦秀秋編曲)
マシュ・ケ・ナダ(岩井直溥編曲)
モーツァルト・ポップス・シンフォニー(佐橋俊彦編曲)
ノートルダムの鐘(C・カスター編曲)
<アンコール>平成を振り返って
花は咲く
YMCA
盛りだくさんの内容です。
「シンフォニックバンドのためのパッサカリア」はバロック時代の様式をモチーフにした現代曲で、1971年の音楽之友社30周年記念の委嘱作品でした。また、序曲「サーリセルカの森」はフィンランド北部のオーロラの見える小さな街をテーマにした作品で、そこの自然の厳しさと美しさを表現しています。
第2部の民クスの「ドン・キホーテ」はバレエの世界ではよく知られた曲ですが、オーケストラコンサートではあまり馴染みのない曲です。ブラームスとほぼ同時代に活躍していますが、音楽は古典的に聞こえます。

アートピアホールからの眺め。テレビ塔がビルに埋もれています。

後半はリラックスしたプログラムで、ポピュラーな曲が演奏されました。マシュ・ケ・ナダ(岩井直溥編曲)あたりは興味があったのですが、この岩井直溥氏の編曲はちょっと懲りすぎた部分があり、原曲のボサ・ノバのリズム感がちょっとソフトトーンになってしまっていてややがっかりでした。冒頭のメロディが霞んでいるのが残念です。編曲というのは難しいものです。
「ノートルダムの鐘」は今、名古屋の劇団四季で上演されていますので取り上げられたのでしょう。映画はそこそこヒットしていますが、ミュージカル版は本家アメリカのブロードウェイでは公開が見送りになっています。曲はいいんですけどね。
さて、アンコールは平成を振り返って記憶にの頃曲ということで、「花は咲く」が演奏されました。阪神淡路大震災も熊本地震もそうでしたが、日本が地震国ということをいやが上でも再確認させられたのが平成ではなかったでしょうか。それを記憶にとどめるのがこの曲でしょう。
そして、最後は会場も一体となって西城秀樹の「Y.M.C.A」を振り付けで合掌しながらの締めくくりとなりました。恒例の終演後のキャンデー配布も嬉しいものでした。
次回のコンサートは8月25日が予定されています。