ジャンクレコード 落穂拾い 5

CBS SONY YALC61
今回取り上げるのはCBS/SONY RECORDSです。1968年に設立された米国Columbia Broadcasting System Inc.との合弁会社でした。出資比率は50:50で、日本における資本自由化措置後第1号の合弁会社でもあった会社です。当初は洋楽しか発売していませんでしたが、1971年から方角も発売を始めています。しかし、初期は全然ヒット曲が生まれず、かといってクラシックも売れずと苦労を重ねています。それが、五輪真弓の「恋人よ」が大ヒットしたおかげでようやく巨人が目覚め、後は企画力とサイモンとガーファンクル、シカゴなどのヒットに恵まれ軌道に乗っていきます。ここで取り上げるのは1976年のプロモーション用のサンプラーです。
ソニーは当初からサンプラーを市販ルートでもばらまいていましたが、これは販売店用のプロモーシ四レコードです。このころは毎月プロモーションレコードが制作されていましたが、ソニーのポップス用はA面が洋楽、B面は邦楽という構成で制作されています。

この1976年9月は洋楽の1曲目はニール・ダイヤモンドの「遥かな誓い」いなっています。このプロモ盤、A面だけが収録されています。ニールの国内盤のジャケットはこんなデザインでした。

3曲目の「ベンジーのテーマ」は1974年公開の映画の主題曲です。この一作目のヒットで何作も続編が作られました。テーマを歌うチャーリーはカントリーの世界では大御所ですが、小生は全く記憶がありません。
6曲目はシカゴの「雨の日のニューヨーク」です。が、ヒットしたのは2ndシングルの「愛ある別れ」で、シカゴ初の全米No.1のヒット曲になっています。ボーカルのピーター・セテラが注目された一曲ですが、個人的には映画「カラテ・キッド」に使われた「グローリー・オブ・ラブ」が一番好きです。

さて、B面は邦楽です。ラインナップは写真の曲が並んでいます。

トップはキャンディーズの11枚目のシングル「ハート泥棒」です。キャンディーズのシングルで唯一すぎやまこういちが作曲しています。
この時代にはまだ南沙織が活躍していたんですなぁ。ここに収録されている「哀しい妖精」は上に登場しているジャニス・イアンが作曲しています。

ここで注目は坂上二郎さんの曲が2曲収録されていることです。コント55号を卒業した次郎さんはドラマとともに歌手としても活躍していました。まあ、ヒット曲には恵まれませんでしたが、懐メロでは素晴らしい歌声を披露していたのが懐かしく思い出されます。ここでは「ピアノ売ってちょーだい」の財津一郎さんとのデュエットを披露しています。
このサンプラーからはもう一つヒット曲が誕生しています。森田公一とトップギャランの「青春時代」です。

「縁切り寺」は好きな曲ですが、バンバンがカバーしていたとは知りませんでした。

こんなジャケットだったんですなぁ。でも、YouTubeに音源がないということはあまりこのかバーは知られていないんでしょうなぁ。最後の「祈り」も知りません。しかし、ネットで調べてこんなジャケットがあったなんて2度ビックリです。なんとレーベルがodysseyのマークが使われているではありませんか。個人的にはフォーク系の楽曲にこのレーベルマークは使ってほしくなかったなぁ。
