文化の日 ぶらり散歩 その3
名古屋市役所と時計台
名古屋城を後にして次に向かったのは、文化の日1日限定で公開された名古屋市役所と愛知県庁です。まずは名古屋市役所です。

1933年に竣工されています。これは政令指定都市の中では1927年竣工の京都市役所に次いで2番目に歴史の古いもので、昭和天皇即位の記念事業として建設されたもので、公募によって選ばれた平林金吾の設計を基にした、近代的なビルに和風の瓦屋根を載せた「日本趣味を基調とした近世式」の意匠が特徴的です。近年では2014年に国の重要文化財に指定されました。このため、最近ではテレビドラマや映画のロケ地としてしばしば利用されています。

当日はロケ地情報のパンフレットとともに、こんなマップも配られていました。ご存知「プラタモリ」で歩いた名古屋の街のマップで名古屋城下編と熱田編の2部が作成されています。
この名古屋市役所、時計台があることはあまり知られていませんが、一般公開されていないので当然でしょう。しかし、東西南北の4面に時計が配されていて、この日の市庁舎公開ではこの時計台に登ることができました。

こちらが福山雅治主演の映画『三度目の殺人』の重厚なムードを盛り立てた本庁舎中央階段の1階エントランス部分です。大理石仕様で重厚感があります。

中央廊下

中央階段を上がり二階の中央廊下を進んだ突き当りの壁に、赤、黄、青などの色が混じりあった窯変タイルの壁面飾りがありました。この裏は本会議の議場です。

壁の左手に設置されている丸ごと復興支援の陸前高田市との友好都市協定書

珍しい円形の本会議場



市長執務室、河村たかしのネームあり。以外とシンプルです。

そして、これが市長が記者会見する時に使われる背景のボードです。

ここからは貴賓室です。

貴賓室の化粧室、いかにもレトロな感じがします。



貴賓室の壁面の豊臣秀吉の東征出陣の図

中国の南京雲錦の「蝶々と牡丹」、名古屋市は南京市との友好都市です。

安土桃山の山上の織田信長

名古屋市役所の模型


ここからは正庁です。「正面の大広間」を意味し、式典や公式行事を行う場所です。ここにかかげられている歴代名古屋市庁の肖像です。





紙細工のモールで名古屋市の代表的な建築物を飾るイベントが行われていました。

こちらはペーパークラフトの名古屋城です。

時計台のコントロールマシン。20秒ごとに四方の時計の針を動かします。リアルタイムではないんですなぁ。

時計台の心臓部。4本のシャフトがそれぞれの時計の針を回しています。

屋上テラスのカフェ

テラスにはハンモックも用意されていました。

屋上から見る時計塔。その屋根には四方睨みの鯱が載っています。


名古屋城のアップ。残念ながら、今は天守閣に登ることができません。しかし、いい具合に紅葉が見頃になっています。