第40回 日本新工芸展 | geezenstacの森

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第40回 日本新工芸展

松坂屋美術館
期間 6/13-19

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 今年も松坂屋美術館で開催されている「日本新工芸展」へ出掛けてきました。今年は第40回という事で、地元東海地区では特別による「日本新工学生選抜展」も同時開催され、下記の日程で作品解説も実施されています。

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 丁度、到着したのは11時でしたのでこの日の大橋敏彦氏の解説がスタートした所で、入り口付近は大混雑でした。

 新工芸は陶芸・金属工芸・漆芸・染織工芸をはじめ、木竹・皮革・硝子・七宝・人形・紙工芸など多岐にわたり、生活との接点も非常に多いものです。ただ、絵画と違って一つの分野での作品展としては目立たないもので、こうして一堂に会する事によってなんとか絵画に対抗出来る存在にしかなり得ない所が辛い所です。

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 作品は壁面に織物、染織の展示、その前面に陶芸、彫金・金属工芸、漆器・竹細工、ガラス製品などが並べられていて、立体的に作品を鑑賞する事が出来ました。

 内閣総理大臣賞や文部化学大臣賞など様々な受賞作品が並んでいますが、小生が個人的に注目したのは下記の作品です。

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埼玉県知事賞 津軽への思い 鎌田久子

 刺繍作品なんですが、モノトーンで纏められた多層文様が立体的で暫く見入ってしまいました。

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彫刻の森美術館賞 I felt as if I were in a different world 平野英史

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上野の森美術館賞 風の誘い 椿谷陽子

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日本新工芸会員賞 はるのひ 木崎和寿

竹の太さが一本一本違うという手の込んだ作品です。

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彫刻の森美術館奨励賞 漸動 芦田直子

金属むき出しの質感で原始の火山活動での地殻変動を起想させます。

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日本新工芸賞特賞 光彩 木村雅子

 これはガラス工芸です。中程で繋ぎがあるのですが、個人的にはそれが残念です。

 最後のコーナーで学生の選抜展の作品が展示されていましたが、地元の入選作品は名古屋造形大学、愛知教育大学、そして、三重県の多治見工業高校の作品のみという事でちょっと寂しいものでした。