弥富の金魚 | geezenstacの森

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先日、弥富の「愛知県埋蔵文化財調査センター」を訪れたついでに、弥富市の「歴史民俗資料館」も覗いてきました。愛知県弥富市は奈良県の大和郡山市と並んで金魚で知られた町です。金魚の尾数では奈良県大和郡山市を下回りますが、品種数、養殖池面積、売上高では弥富が日本一の金魚産地で、約100ヘクタールの養殖池があり、約5,000万匹を生産していて、日本にいる金魚の全品種である26種類がすべてそろう産地です。

 で、建物に入ると正面にこれらの金魚が陳列されています。

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東錦---昭和の初めに横浜で、三色デメキンとオランダシシガシラを荒廃させて誕生したものです。

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青文魚---戦後、中国から入ってきた品種で、名前の通り黒青色をしています。退色して城と黒になったものは「ハゴロモ」と呼ばれるそうです。

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浜錦---コウトウパールから作られた日本産の品種です。真珠のように堅く膨らんだ鱗と写真では分かりにくいのですが、頭部の肉瘤が特徴の珍しい金魚です。



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丹頂---これも戦後中国から入ってきた品種で、真っ白な身体に頭部だけが赤い事から名付けられました。

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茶金---戦後中国から入ってきた品種で、独特の褐色の色合いが特徴です。英語ではチョコレートオランダと呼ばれます。

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コメット---アメリカ生まれ日本育ちの品種で、長い尾ひれからコメット(彗星)と名付けられました。
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桜錦---エドニシキとランチュウを掛け合わせた品種で平成8年に認定された弥富生まれの品種です。


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江戸錦---昭和時代に東京でランチ裕と東錦を交配させて誕生しました。

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水泡眼---これも戦後中国から入ってきた金魚で、目の下に大きな水泡があります。

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花房---戦後中国から入ってきた金魚で鼻の部分に房が発達しています。背びれの有無や色などバリエーションの多い品種です。

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地金---じきんと読みます。江戸時代から愛知県で育てられた品種で、兼の天然記念物に指定されています。口やひれ以外は人工的に色素を取り除いています。

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朱文金---明治時代に三色デメキンユ、ヒブナ、ワキンの混合飼育で選別されて生まれた品種です。長い尾ひれと特有の色で人気があります。

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ランチュウ--江戸時代から飼育されている人気の品種で金魚の王様と呼ばれています。


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和金---原種の船に近い品種です。祭りの金魚すくいで見かける品種です。

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琉金---江戸時代に中国から琉球を経て入った来た品種という事で、琉金と呼ばれています。

 もっとたくさん写真は撮っているのですが、水が濁っていてピントが合わせづらく没にしたものが多数あります。お暇なら是非出掛けてみて下さい。

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さて、最後は1994年、スペースシャトル「コロンビア号」で、向井千秋さんと宇宙旅行した金魚の子孫です。という事で宇宙金魚の子孫です。品種は和金ですね。

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