再興 第102回院展 | geezenstacの森

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 松坂屋美術館で開催中の「再興 第102回 院展」へ出掛けてきました。愛知県美術館が閉館中で来年の「日展」は名古屋では開催されないので、今年度は見納めの展覧会になるのではないでしょうか。

 例によって小生の琴線に触れた作品だけをピックアップします。

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「小さな駅-小田野尚之」

 総理大臣賞を受賞した作品です。廃線の運命にある残雪の駅舎が描かれています。モノトーンにホーム端のポールだけがオレンジ色で存在感を主張しています。

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同人の作品です。奇しくも似たような題材で満開の桜に埋もれる奈良の風景です。

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色々なジャンルの作風があり、毎回楽しみにしている画家です。

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写真では平坦な作品になっていますが、メモでは2段絵となっていて、画面に立体感がある作品になっていました。

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明日の風-岩永てるみ

 こちらも毎回楽しみにしている画家です。近年はターミナルステーションの題材が多かったのですが、今年はちょっと毛色が変わっていました。

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添う-石谷慈規

 動物を扱った作品は結構あったのですが、その中でもこの像の親子は存在感がありました。

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Bright Angel Creek-金子洋平

モノトーンで纏めたグランドキャニオンの景色です。単色故、渓谷の深遠さが引き立っています。

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寒気-辻紀子

もやった構図の中での一塊の枯れ草の雑草魂を感じます。

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閻浮提-山口貴士

閻浮提はエンダイブと読みます。仏教の世界観で、人間世界のことです。この世。現世。世界の中心である須弥山 (しゅみせん) の四方にある大陸のうち、南方にあり、閻浮樹が生えているとされ、もとはインドをさしています。人間世界への着陸を意味しているのでしょうか。
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サボテンの花-甲村有未菜

初入選の作品です。サボテンの花の面妖さが面白いです。見入ってしまいました。

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金山-本地裕輔

地元の作家で名古屋は金山駅を題材にしています。

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月おぼろ(長崎)-松下明生

長崎の夜景です。月はよく見ると地球のような模様に見えます。

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静穏 ~大野教会堂~ 平山理

何の変哲も無い田舎の教会です。マリア像と小さな十字架がなければ、ただの集会所でしょう。