
期日 2017年7月29日(土)
会場 愛知県芸術劇場コンサートホール 名古屋市東区東桜1丁目 地下鉄栄駅より徒歩3分
開場 17時15分
開演 18時00分
演目
藤田六郎兵衛 : 能楽笛
バーンスタイン : キャンディード序曲
ブルッフ : ニドライ
ラヴェル : ボレロ
ロジャース : サウンド・オブ・ミュージック メドレー
特別出演
藤田六郎兵衛(能楽笛方藤田流11世宗家 本校音楽科第3期卒業生)
石川祐支(札幌交響楽団首席チェロ奏者 本校音楽科第26期卒業生)
7月29日のメインのコンサートはこちらでした。同胞高校は上部組織に名古屋音楽大学があります。その高校の50周年という事で、今年は愛知県芸術劇場コンサートホールでオーケストラとの合同演奏会が催されました。
歴史があるという事で、特別ゲストに能楽の笛方の藤田六郎兵衛氏と幌響の石川祐支氏がゲスト出演という豪華な演奏会となりました。能については、まったく知識が無いのですが、能は、継承されている演劇としては「世界最古」といわれる日本独自の舞台芸術で、世界無形遺産に指定されているということです。で、そこで使われる笛は現存する流儀には、一噲流、森田流、藤田流があるようですが、今回は藤田流の演奏という事でした。能は笛と太鼓だけで能楽師の歌舞の感情表現を司るという事で、非常に緊張感のある音色を聴かせてもらいました。
オーケストラ演奏の2曲目は華やかなバーンスタインの「キャンディード」序曲でした。
3曲目は、石川祐支氏のソロで、ブルッフの「コルニドライ」が演奏されました。ブルッフの作品の中では知られた作品ですが、やや地味でアダージョで演奏されるのでついつい気が緩むと眠たくなる作品でもあります。ということで、10分少々の作品ですが、不覚にもハープの加わる後半には眠ってしまいました。多分演奏が素晴らしく心地よいα波が放出されていたのでしょう。
石川祐支氏はこのソロ演奏の後、次のラヴェルのボレロではオーケストラに参加してチェロを弾いていました。ボレロは6月のブリュッセルフィルハーモニーの演奏会でも演奏されていて、どうしてもそれとの比較になってしまうのは仕方がないところです。プロのオケでもホルンのソロは音程が安定していなかったのですが、高校生としては頑張っていたのではないでしょうか。やはり、ホルンは難しいのでしょうかね。
後半は、声楽科の生徒が加わってのミュージカルの「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーでした。しかし、ただ単なるメドレー演奏ではなく、そこには声楽の中のミュージカルコースもあり、ダンスも含まれている事もあって、歌って踊ってとミュージカルの醍醐味が詰め込まれていました。
ステージの上にオーケストラピットが組まれ、その前と後ろのステージを使ってコーラスと踊りが披露されました。
トラップ一家という設定には拘らず、全員参加の歌と踊りのパフォーマンスの演出は、メドレーをうまく使い立体感のあるステージを見せてくれました。曲もよく知っているので、最後はドレミの歌でお客さんまで巻き込んでの大合唱で盛り上がりました。
今回は母親と叔母を伴っての鑑賞でしたか、大満足のようでした。