散財生活 7月 パート2 | geezenstacの森

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 今月は散財の多い月です。月初めにも散財したのですが、世の中の誘惑に誘われて、またしても手が延びてしまいました。それでも、今回は1時間ほど迷った挙げ句、絞りに絞って3枚にとどめました。

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 1枚目は珍しいポール・クエンツのアルバムです。一般的にはポール・ケンツと表記されるようですが、小生は昔からクエンツで親しんでいますので、そう表記します。日本では1960年代に国内盤も少しはあり組ましたが、発売元がドイツ・グラモフォンということもあり、カール・リヒター/ミュンヘンバッハやアルヒーフのヴェンツィンガー/バーゼル・スコラカントゥルムなどの陰に隠れて今ひとつぱっとしない存在でした。このレコード、1975年の録音で、プロデューサーはギュンター・ブリースト、録音はウォルフガング・ミッテレナーが当っています。

 このLPはヴィヴァルディのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲を集めています。そして、そこにオルガンを加えているという趣向です。オルガンはアンドレ・イゾワール、ヴァイオリンはもちろん奥さんのモニク・フラスカ=コロンビエール、そしてオーボエがミシェル・ジブロという布陣です。曲目は、
1)オーボエ、ヴァイオリン、オルガン、弦とチェンバロのための協奏曲 ハ長調 P.36

2)ヴァイオリン、オルガン、弦とチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 P.276

3)ヴァイオリン、オルガン、弦とチェンバロのための協奏曲 ニ短調 P.311

4)4つのオブリガードフルート、4つのヴァイオリン、弦と2つのオルガンのための協奏曲「イン・ドゥエ・コーリ」イ長調 P.226

とまあマイナーな作品ですが、このアルバムディスク大賞を受賞しています。良いものを手に入れました。

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 さてさて、2枚目はフランシス・レイの自作自演集です。1971年の録音で、日本のキングレコードのリクエストで録音されています。フランシス・レイがコメントを寄せていて、1971年の2月3、4日に録音されていてその2月の26日から3月5日まで日本公演をしています。まあ、その来日記念盤だったのでしょう。当時、このレコードはGPシリーズというちょいとお高いシリーズで発売されていたので買えなかった記憶があります。この時は婦人と供に、クリスチャン・ゴーベール氏(指揮・編曲)、ダニエル・リカーリ(スキャット)レミー・ルモアル(プロデューサー)がツァーに参加していました。のちにこの日本公演のライブも発売されています。そこでは何とフランシス・レイはアコーディオンを弾いていたんですなぁ。

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 さて、3枚目は、テイチクのオーバーシーズレーベルで発売された映画音楽のテーマ曲集です。とはいっても、ジャケットで見ても分るように、「小さな恋のメロディ」のイラストがそのまま使われています。で、この映画から「メロディ・フェア」と「若葉のころ」が2曲もフィルアップされています。1971年の大ヒット映画ですからここでもメインに収録されているわけです。演奏はフィルム・サウンド・オーケストラというスタジオ編成のオーケストラで、「明日にさようなら」だけはジョン・アダムソン・オーケストラで、主演のレナート・ホワイティングの過たれが収録されています。そして、最後のチャールズ・ブロンソン主演の「扉の影に誰かいる」はドヴォルザークの新世界が使われていて、その音源に何とハンス=ユルゲン・ワルター/プロ・ムジカ交響楽団の演奏が使われているのです。このLPはその文字を見つけたが為に購入したといってもいいでしょう。