奥の細道むすびの地記念館 その2 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです


イメージ 9

こちらが外庭にある「無何有荘大醒榭」です。元大垣藩藩老・小原鉄心の別荘で、

イメージ 1

イメージ 2

「大醒榭」は、和風に中国風意匠を取り入れた設計で茶室・湯殿・水屋・厠の4室で構成されており、茶室の天井は葦の網代天井、屋根は茅葺き、外側は紅殻塗装になっています。南側の衝立には、江戸時代には珍しい「ギヤマン」と呼ばれた色ガラスがはめ込まれています。

イメージ 10

そして、庭にはヤシの実がたわわに実っています。

イメージ 3

芭蕉館の奥には「文教のまち・大垣」の礎を築いた大垣藩主・戸田公の歴代にわたる文教施策や、江戸時代後期から幕末にかけて活躍した先賢の偉業を、資料展示や、実際に触れることができる体験展示により紹介しています。その先賢は、江馬蘭斎、飯沼慾斎、江馬細香、梁川星巌、小原鉄心の5人です。
美濃西洋医学の先駆者 江馬蘭斎
近代植物学の開拓者 飯沼慾斎
詩画の才能を発揮した才女 江馬細香
勤王の志士を導いた漢詩人 梁川星巌
酒と梅と詩を愛した大垣藩の重鎮 小原鉄心

イメージ 4

イメージ 11

解体新書

イメージ 12
オランダ語の単語集

江馬蘭斎
江戸中・後期の蘭方医。美濃国大垣生。江馬元澄の養子。本姓は鷲見、名は春琢、字は元恭、通称は春齢。47才で前野良沢の門に入り、蘭方医術を学ぶ。京都西本願寺法主の治療後、名を馳せた。著書に『五液診法』『水腫全書』等がある。天保9年(1838)歿、92才。

イメージ 13


イメージ 5


飯沼慾斎
 [1782~1865]江戸末期の医者・植物学者。伊勢亀山の人。宇田川榛斎(しんさい)・小野蘭山らに師事。日本で最初のリンネ分類による「草木図説」を執筆。


イメージ 6

イメージ 14

イメージ 15

イメージ 7

イメージ 8

この奥の細道むすびの地記念館の直ぐ脇には「水門川」が流れています。

イメージ 16

船町中組常夜燈が建っていました。元禄年間(1688~1704)船町中組総代、船問屋谷九大夫(俳号:木因)が船運の安全を願って建立したと伝えられます。現在の常夜燈は、明治20年(1887)に再建されたものです。

イメージ 17


イメージ 18

イメージ 26

イメージ 19

 住吉灯台と船町湊跡(水門川はかつて大垣城下から桑名(三重県)へ人や物資を運ぶ運河の役割を果たしていました。船町港はその中心地でした。

イメージ 27

 灯台の直ぐ下には、船が舫われています。

イメージ 20

イメージ 21


イメージ 22


イメージ 23


イメージ 24


イメージ 25

 この水門川の両岸は景観が整えられ、右岸には石碑やモニュメントが、左岸には散策路が整備され、平成26年(2014)に国の名勝に指定されました。