日本ではもはや忘れられていますが、「ミスティック・ムード・オーケストラ」がありました。ワーナーブラザーズから発売されていますから当時の日本の窓口は東芝だったはずです。もっともスタジオミュージシャンを集めたオーケストラですから、指揮者もドン・ラルケと全く知られていません。
同じオーケストラですが、同時期に別のレーベルからもアルバムを出しています。こちらは、「モービルフィデリティ」という録音にこだわった会社の制作で、発売は「ベインブリッジ」レーベルになっています。そんなことで、ハーフスピードカッティングで日本の「JVC」が製造しています。多分、日本では発売されなかったのではないでしょうか。
こちらは、東芝から発売されたワーナーのレコードです。ただし、レーベルを見ると「ワーナー・セブン・アーツ」となっています。演奏は、サン・セバスチャン・ストリングスで、指揮はアニタ・カーとなっています。まあ、演奏はおまけで、元詩はロッドマッケン、この日本盤は石坂浩二が朗読しています。この「海」の他、「空」「大地」や「恋人たちに...」というアルバムが発売されていました。これも、イージーリスニングでしょう。
時代は下って、バリーホワイトです。一世を風靡しました。時代を反映して「20世紀センチュリー」レーベルもド派手です。
ヴァン・マッコイも外すわけにはいきません。これは彼の代表曲の「アフリカンシンフォニー」が収録されたアルバムです。レーベルの「H&L」は以前は「アブコ・レコード」と名乗っていました。発売元はビクターなんですが、さすがにこの時代になると、オリジナルのレーベルで発売されています。
ここからはちょっと毛色の変わった演奏ものです。当時はモーグシンセサイザーと言いましたが、このアルバムが出たときは衝撃でした。コンピュータが音楽を奏でたのですから....その先駆者はワルター・カーロスです。まだパソコンなど無い時代です。ここから富田勲もシンセサイザー音楽がスターウォーズしています。
レコードをじっくり見ると、これSQ4小さなで発売されていたんですなぁ。
アメリカではマスターワークスでリリースされたウィンディ・カーロスのブランデンブルグです。性転換してワルターからウィンディに変わりました。このアルバム、最近ソニーがリリースを予告していましたが、発売は中止されました。契約が切れたんでしょうかね?
それからは、シンセサイザーを駆使して、色々なアーティストが参入しました。これは1970年代に発売されたアルバムです。当時のポップスのヒット曲を並べています。ただ、サウンドはまだシンプルです。
こちらは、1980年リリースのアルバムです。スターウォーズの帝国の逆襲にインスパイアされたアルバムで、マニアには垂涎のレコードでしょう。
こちらは、ミュージカルの「ジーザス・クライスト・スーパースター」のモーグ盤です。オリジナルは1974年リリースです。「エクリプス」レーベルでは珍しい一枚でしょう。