まあ、最初はポール・モーリアでしょうね。多分日本ではイージーリスニング界では一番レコードが発売されたアーティストではないでしょうか。上は1971年に発売された「雪が降る」というアルバムです。ポール・モーリアは高かったので、最初は17センチLPで揃えていましたからLPとしてはこれが最初でした。クラシックはエンジ色なのにポピュラーはブルーだったのが印象に残っています。
初期のSFX規格からFDXに変更になった一枚です。要するに値上げです。34枚目のアルバムでした。このアルバムはちょっと異色で、ギターのマイケル・ビアンキがフューチャーされています。
このアルバムからまた規格が変わりました。ご覧のようにレーベルが少し薄いブルーになっています。1980年の発売でした。
これもまた規格が換わって、2800円盤になっています。時代はデジタル録音でしたが、ポール・モーリアはまだ、アナログ録音していました。彼のデジタル録音第1号は、来日公演を収録した「私は風が好き」というアルバムで1983年の発売でした。
ポール・モーリアのアルバムでビックリしたのは、フランス直輸入盤が国内新譜として発売されたことです。上は第1弾として発売された3セットのうちの一つです。なんといってもオリジナルマスターからプレスされていますから音は良かったです。3セットの内、最初のものはイギリスでも発売されました。ただし、こちらはイギリスプレスでした。手元にあるはずなんですが、探しても見つかりませんでした。
上記のフランス直輸入盤は、売れたようて、すぐに第2弾が発売されました。そのうちの1セットがこちらです。これも好評だったのか、翌年にも再発売されました。
これは珍しいニューヨークで録音されたアルバムです。アメリカで発売されたものは当然「マーキュリー」レーベルで発売されました。ただ、アメリカ録音なので、収録されたのは片面5曲づつというやや残念な曲数です。
レコード時代のフィリップスのレーベルは味気無いデザインでしたが、唯一、十周年記念で発売された「ラヴ・サウンズ・ジャーニー」と題されたアルバムは、粋なデザインをしていました。