日本ビクターは不思議な会社で社名がコロコロと代わってその全貌がよく分からない会社でした。 そんなビクターでしたが新世界レーベルも ビクターが販売していました。これはムラヴィンスキーの来日に合わせたシリーズでモノラルでしたが廉価版で発売されました。
後には、ちゃんとした「メロディア」レーベルでも発売されます。これは、珍しいチャイコフスキーの交響曲第7番です。廉価盤でもこういうものも発売されていたんですなぁ。
今はビクターの親会社は「JVCケンウッド」になっています。そのケンウッドも以前は「トリオ」といいました。そのトリオ時代にはレコードも発売していました。これは、そのトリオの廉価盤として発売されたものです。「器楽の世界1300シリーズ」として発売されたもので、全10枚のシリーズでした。録音は若林駿介氏で、さすが音響機器メーカーらしく、解説文には録音データが細かく書かれています。これはCD化されていないのではないでしょうか。
この「HK」は香港のレーベルです。演奏を名古屋フィルハーモニーがしているので購入したものです。その時は知りませんでしたが、これ、「NAXOS」の前身のレーベルです。ナクソスというと、CD時代になってから登場したイメージですが、レコード時代から存在していたですなぁ。
よく取り上げる「コンサートホール」レーベルの一枚です。コンサートホールのブーレーズというと「春の祭典」のイメージですが、これも忘れ難い一枚で、ヘンデルの「水上の音楽」を指揮しています。ブーレーズはこの曲もお気に入りだったようで、ニューヨークフイル時代にも再録しています。
コンサートホールはステレオ盤をエンジ色で、モスグリーンをモノラルで販売していました。しかし、一時期はブルーのレーベルも存在しました。こちらは、「シンクロステレオ」の表示がありません。
こちらもエンジ色ですが イギリス盤です。色合いが多少違いますし、「LONG PLAYING」の文字の配置が異なります。
テイチクからは「オーヴァーシーズ」レーベルで各レーベルを纏めて発売していました。この一枚はベートーヴェンの田園と英雄を一枚に収録した超徳用盤でした。指揮者のジョージ・ハーストは当時はこのレコードしか無く、謎の指揮者でした。
こちらも、テイチクから発売された「ハルモニア・ムンディ」の廉価盤です。テイチクは、この「ハルモニア・ムンディ」はドル箱でしたから、廉価盤といっても1500円での発売でした。しかし、海の向こうのアメリカではRCAの廉価レーベルの「Victrola」から発売されていて、コレギウム・アウレウムのブランデンブルグ協奏曲なんかはアメリカ盤で聴き倒しました。
写真はグスタフ・レオンハルトのチェンバロ演奏でフローベルガーの作品集です。