また個人的には、外国からの個人輸入が解禁になったこともあり、 安くて素晴らしい海外盤を個人で輸入することにチャレンジしたものです。
最初に取り上げるのは gramophone 系のヘリオドールです。

廉価版ブームの始まる前に発売されていたヘリオドールの1200円盤のレーベルです。 1967年から発売された最初のヘリオドール盤は内容的にも?マークがつくもので、このベームの「アルプス交響曲」も擬似ステレオ盤でした。

こちらがブームに乗って開発された千円盤のヘリオドールです。 デザインされたエンジェルがちょっと小ぶりになっています。 このヘリオドールのデザインは海外盤も、当所は同じようなものを採用していました。


海外ではこのヘリオドールのシリーズはかなり長く発売されていました。しかし、後期には上記のようなデザインに変更になっています。
日本ではこのヘリオドールは長続きせず、途中からグラモフォンスペシャルとして1300円盤のシリーズというを発売し始めました。これはグラモフォンのデザインをそのまま踏襲していますがレーベル全体は黒を基調としていて、ちょっと高級感がありました。

ところで グラモフォンはクラシックの普及を図るためにサンプラーと称して、カラヤン、クーベリック、カール・リヒター、そしてアルヒーフの音源を集めた750円のレコードを発売しています。


写真の下のカラヤンは日本盤ではなくドイツで発売されたもので、内容的には日本盤より充実した音源を使っています。
次はCBSです。こちらはアメリカ本国のCBSがオデッセイシリーズを大量に発売していました。日本ではワルターの廉価盤はステレオ録音ものは1枚も発売されませんでしたが、海外では堂々とラインナップされていて、ベートーベ交響曲の全集やブラームスの交響曲第1番、またマーラーの交響曲第2番などが全てオデッセイレーベルで発売されていました。

また米CBSは自社のソース以外は「クロスロード」というレーベルを持っていて、ここでスプラフォンのソースを廉価盤のシリーズで発売していました。

イギリスのCBSは「ハーモニー」というレーベルを使って廉価盤シリーズを発売していました。

ドイツのCBSは こういったシリーズ名は使わず、60000台で廉価版シリーズを発売していました。

日本のCBSソニーは、当初はレギュラー盤と同じデザインを採用して廉価版を発売していました。このプレヴィンをピアニストとしたガーシュインのアルバムは、指揮者に転身する前の貴重な録音です。
