ナベサダ
HOW'S EVERYTHING
曲目/
1. UP COUNTRY (S.Watanabe)
2. MZURI (S.Watanabe)
3. TSUMAGOI (S.Watanabe)
4. ALL ABOUT LOVE (D.Grusin)
5. NICE SHOT (S.Watanabe)
6. SEEING YOU (S.Watanabe)
7. NO PROBLEM (S.Watanabe)
8. BOA NOITE (S.Watanabe)
9. SUN DANCE (D.Grusin)
10.M&M STUDIO (S.Watanabe)
11.MY DEAR LIFE (S.Watanabe)
1. UP COUNTRY (S.Watanabe)
2. MZURI (S.Watanabe)
3. TSUMAGOI (S.Watanabe)
4. ALL ABOUT LOVE (D.Grusin)
5. NICE SHOT (S.Watanabe)
6. SEEING YOU (S.Watanabe)
7. NO PROBLEM (S.Watanabe)
8. BOA NOITE (S.Watanabe)
9. SUN DANCE (D.Grusin)
10.M&M STUDIO (S.Watanabe)
11.MY DEAR LIFE (S.Watanabe)
パーソネル
Sadao Watanabe: alto saxphone, sopranino, flute
Richard Tee: Yamaha piano, Rohodes piano
Dave Grusin: Rohodes piano,Yamaha CP-70
Eric Gale: electric guitar
Jeff Mironov: electric guitar,acoustic guitar
Anthony Jackson: electric bass
Steve Gadd: drums
Ralph MacDonald:congas,percussion
Jon Faddis: trumpet,flugelhorn
Sadao Watanabe: alto saxphone, sopranino, flute
Richard Tee: Yamaha piano, Rohodes piano
Dave Grusin: Rohodes piano,Yamaha CP-70
Eric Gale: electric guitar
Jeff Mironov: electric guitar,acoustic guitar
Anthony Jackson: electric bass
Steve Gadd: drums
Ralph MacDonald:congas,percussion
Jon Faddis: trumpet,flugelhorn
The Tokyo Philharmonic Orchestra
Tsuneo Iso: concertmaster
Tsuneo Iso: concertmaster
Arranged and Conducted by Dave Grusin
録音/1980/07/03,04 武道館
E:Jim Boyer
CBS C2X-36776

2月1日は渡辺貞雄の誕生日ということで、ちょいと懐かしいアルバムを取り出してみました。このアルバム、小生の中では渡辺貞雄のライブアルバムの中ではピカ一の物です。この頃のナベサダは一番輝いていたように思います。このアルバム何といってもメンバーが凄いです。そんじょそこらのジャズ・フュージョンのライブ盤とはスケールが違っています。
メンバーを紹介しておきましょう。
キーボードが、デイヴとRichard Tee。
ドラムスとベースは、Steve GaddとAnthony Jackson。
ギターが、Eric GaleとJeff Mironov。パーカッションにRalph MacDonald。
そしてオーケストラが、東京フィルハーモニー管弦楽団。そのホーン・セクションを補強するために、Jon Faddisがリード・トランペットを担当しています。
メンバーを紹介しておきましょう。
キーボードが、デイヴとRichard Tee。
ドラムスとベースは、Steve GaddとAnthony Jackson。
ギターが、Eric GaleとJeff Mironov。パーカッションにRalph MacDonald。
そしてオーケストラが、東京フィルハーモニー管弦楽団。そのホーン・セクションを補強するために、Jon Faddisがリード・トランペットを担当しています。
さて、アルバムタイトルの「HOW'S EVERYTHING」は「調子、どう?」ってな意味ですが、聴衆にご機嫌伺いするほどナベサダは乗っています。ただし、このアルバム発売当時は契約の関係で日本では発売されませんでした。そのため、アメリカからの逆輸入という形でしか、手に入れることができませんでした。こういうメリットも輸入盤にはあるんですなぁ。小生の手元に有るのも米CBS盤です。ただし、当時FM番組ではこのコンサートの模様は放送されています。この頃ナベサダはFMで、「My Dear Life」という番組を持っていましたからね。そんなことで、そういう録音があるということは承知していました。ただ、アルバムタイトルは知りませんでした。で、えさ箱を漁っていたらこのアルバムが引っ掛かりました。アルバムジャケットからしてナイスで、パーソネルの一覧を見ただけで即買いした物です。このジャケット写真、広告写真の名カメラマン操上和美氏によるものです。この時期のナベサダのアルバム写真は、ほとんど操上氏の手によるものです。レコードでは2枚組で発売されました。のちに、CDで発売された時はCD1枚に詰め込んだために2曲目の「MZURI 」がカットされていました。ファンからは非難轟々であったと記憶しています。で、その後の再発ではこの「MZURI 」も復活しましたが、それでも編集されていてLPと同じ演奏は収録されていません。
さて、このコンサート映像が残っています。先ずはオープニングナンバーの「UP COUNTRY」です。まあ、1980年ですからちょいと貧弱ですが、雰囲気は伝わって来ます。テレビでも放送されたこのコンサート、リハーサルシーンも収められています。そして、ライヴ映像では、サックスを3本持って登場するナベサダが確認できます。
このアルバム、2曲を除いてはナベサダのオリジナルです。そして、全曲をデイヴ・グルーシンがアレンジしています。そして、映像でも確認出来ますが、曲によってキーボードも弾いているのが確認出来ます。まあ、今では武道館コンサートもぽっと出のミュージシャンでも出来ますが、この当時、ジャズマン単独の武道館公演は、日本人としては初の快挙でした。しかも3日間の公演ですからジャニーズ並みのスケールです。まあ、バック・ミュージシャンも凄いですから当然といえば当然ですけどね。
デイヴ・グルーシン指揮の東京フィルをバックに快調に吹きまくるナベサダはもちろんのこと、エリック・ゲイルやリチャード・ティーのイカしたソロも盛大に聴かせてくれますし、トランペットのジョン・ファディスにいたっては、ソロは全く取らずにバックでハイノートを飛ばすだけというからホントに豪華なアルバムです。
「Tsumagoi」は、ナベサダのフルートが美しいシンプルな曲です。デイヴが作曲した「All About Love」は、貞夫さんのアルト・サックスをイメージして作られたと思われる優しいメロディです。5曲目の「Nice Shot」は、このライヴのメイン・タイトル曲です。この曲ではデイヴがキーボードを演奏しています。
Steve GaddとRalph MacDonaldのグルーヴィなリズムから始まる「Sun Dance」は、デイヴが作曲したものです。
コンサートの本編に演奏されたのは、「M&M STUDIO」でした。とても都会的でソフィスティケイトされた曲で、転調が繰り返される複雑な構成なのに流れるようなメロディになるのは、さすがナベサダです。実はこのアルバムの最後に収録されている「My Dear Life」はアンコールで演奏された物です。その前にもう一曲、「Morning Island」からの人気曲「We Are The One」が演奏されていますが、アルバムには収録されていません。最後はその「My Dear Life」です。