紫陽花越しの浜離宮恩賜庭園の景色です。ここには現在3つの茶屋がありますが、その他にも海側の潮入りの池淵に「海手茶屋」があったようで、その跡が残っていました。6代家宣将軍が舟遊びをしたり漁夫の様子を眺めるために建てた休憩所のため、海に面しています。公家や大奥の女中たちが浜辺で遊ぶときの起点となったそうです。しかし、大正12年、9月1日の関東大震災により焼失しています。2010年に復元した「松の御茶屋」、今年復元された「燕の御茶屋」に続いて、こちらも復元されるのではないでしょうかね。

池の周りを左側から回り込んでいくと、馬場近くに吉宗ゆかりの「トウカエデ」の巨木が立ち並んでいました。こういうのを見つけると歴史を感じます。


シモツケですね。赤と白がそろい咲きしていました。

これが馬場の跡という事です。

その側には「鴨塚」がありました。

池の畔には「リョウブ」が咲いていました。

どうも人様とは反対方向で回っていたようで、右回りで休憩所にたどり着きました。ここには近くに花木園や芳梅亭があります。名古屋では既に「キンシバイ」はピークを終えていますが、ここではまだ咲いていました。



見事だったのが色とりどりの「花柘榴」です。今年はよく見かけるのですが、これは観賞用という事で花色もいろいろあるようです。



花木園は今は「花菖蒲」が見頃です。酒類はそれほどありませんが、人工的に植えられていないので風情があります。
イロハ紅葉の実
ヤブミョウガ



時々雨がぱらつく生憎の天気でしたが、梅雨だから仕方無いでしょう。でも、園内の植物は湿り気のせいで活き々々としていました。ここからは浜松町に向かうので帰りは「中の御門」から出ました。