内藤記念くすり博物館の花-3 | geezenstacの森

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内藤記念くすり博物館の花-3

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  ゴマ

 ゴマは食生活には欠かせない食べ物の一つですが、ほとんどが輸入に頼っている食物で、その花にお目にかかることはほとんどの人が無いのではないでしょうか。ごまはゴマはゴマ科、ゴマ属の一年生草木で、アフリカのサバンナが原産の植物です。ゴマには色んな種類があり,黒ゴマ(花の色はピンク色),白ゴマ(花の色は白色),茶ゴマ(花の色は薄紫色)などとなっているらしい。写真は黒ゴマなんでしょうね。
 
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  ウイキョウ

 「ウイキョウ」という名前も漢方の世界ではよく名前を聞く植物です。セリ科ウイキョウ属の植物で、茎葉やタネに芳香があり、ハーブやスパイスとして利用されます。日本には平安時代に入ってきて、江戸時代には栽培されていたと言われています。完熟寸前の種を収穫しててんびに干したものを「茴香(ういきょう)」と呼び、痰切りや胃の薬となります。ヨーロッパでは咳止めや利尿に用いられるそうです。

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  ジュズダマ
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  ハトムギ

 「ジュズダマ」はその名の通り、仏事で使う数珠玉からきています。イネ科ジュズダマ属の植物で、ハトムギはジュズダマの変種で、鳩が好むことから近代になって付けられた名前だそうです。ハトムギの種皮を取り除いた部分(仁)を、生薬名 ヨクイニンといい、利尿作用があるので浮腫や脚気に使用されます。 また、滋養・強壮、一部のイボ取りや肌の荒れにも効ありとされています。

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  アワ

 アワはイネ科、アワ属に分類される一年生草本作物です。アワの原型は、よく道端や農地で見かける雑草のエノコログサ(俗名:ネコジャラシ)と推定されています。五穀の一つに数えられ,古くから重要な食料とされていましたが、日本では最近,日常食にはほとんど利用されなくなりました。

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  カカオ

 さて、ここからは南国の植物です。内藤記念くすり博物館の一角には温室があり、その中で栽培されています。入り口を入ると最初に目に飛び込んでくるのが「カカオ」です。普通はカカオ豆としての実しかあまり知られていませんが、写真のようにカカオの花は1 ~2センチほどの小さな黄色い花を幹に直接多数ついて咲かせます。オギリ科カカオ属の植物で、 果肉はココアの原料となり、脂肪はチョコレートの原料となります。

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  マンゴスチン

 最近は人気のあるマンゴスチンですが、フクギ科フクギ属の植物で、マレー半島が原産地です。マンゴスチンは「果物の女王」といわれているトロピカルフルーツで、パイナップルやチェリモヤとともに世界三大美果としても有名。ほどよい甘みと酸味、そしてジューシーな味わいが特徴です。日本では植物検疫法の関係で冷凍果の輸入だけが許可されていましたが、2003年からは生果の輸入も解禁されました。

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  パパイヤ

 こちらはパパイア科パパイア属の中南米地方が原産の植物です。トロピカルフルーツといえばパパイア(パパイヤ)を思い浮かべる人も多いでしょう。甘くて酸味が少なく、南国を感じさせてくれる香りとなめらかな舌触りが人気の果物です。

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  ゴレンシ

 「ゴレンシ」は最近では「スターフルーツ」と呼んだ方が良いのかもしれません。驚くのはカタバミ科ゴレンシ属ということで、スターフルーツ(ゴレンシ:五斂子)は、カットした断面が星形(五稜形)に見えることからこのような名前が付けられました。

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  バニラ

 バニラはラン科バニラ属する植物で、花は香りがよく、光沢があり、薄い緑色から黄色をしています。花の大きさはおよそ8cmで、ふつう3~4つの花が同時に咲きます。が、受粉しないと一日とか持たないようです。原産地ではハリナシバチ(ミツバチ科)が花粉を運び、受粉した花は半年以上かかって、長さ30センチほどにもなるインゲン豆のような果実になります。完全に熟した果実の中には,長さ数ミリの堅くて黒い種子がたくさん入っています。ランの種子は粉のように細かいのが一般的ですので,バニラの種子はランの中では破格に大きなものです。

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  サイプレスパイン

 中々調べが付かなかったハナで「サイプレスパイン」といいます。ヒルガオ科イポメア(サツマイモ)属の熱帯アメリカ原産のつる性の植物です。星型の整った小さな花と、切れ込みの多い繊細な葉が特徴で、花は2cm程度で豪華ではありませんがよく目立ちます。花色は赤やピンク、白で緑の葉に映えます。別名「ルコウそう」とも言いますが、輸入した当初はカボチャアサガオと呼ばれていました。こちらはフラワーパーク江南のアプローチの寄せ植えに咲いていました。