5月の花-3- | geezenstacの森

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5月の花-3-

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マーガレット
 「マーガレット」って、てっきり白い花とばかり思っていましたがピンクも有るんですね。調べると、赤や黄、ピンクなどの花色や花形の異なる品種があるようです。花色が違うとすっかり花の名前が分らなくなります。先入観があるとだめですね。

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エニシダ
 漢字では「金雀児」や「金雀枝」と書いて「エニシダ」と読みます。日本には江戸時代、1670年頃に入って来たとされています。暑苦しいまでの黄金色のせいか、最近はあまり見かけなくなりました。 一般には「ヒメエニシダ」という品種が出回っているようですが、この花も白い品種があるようなので油断が出来ません。

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マツバギク
 早いもので、やぐる野菊がピークを過ぎたと思うとそれに変わるように「マツバギク」があちこちで咲き乱れています。これは流石ピンク色しか無いだろうと思っていましたが、何とこの花も白いものをはじめオレンジ、黄色、紫、赤が存在するようです。でも、こちらはキクとついてもキク科の花ではなく、南アフリカ原産のツルナ科の花です。

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クラスペディア
 何とも不思議な花ですが、こちらは正真正銘キク科の花です。「くらすペディア」と言ってオーストラリア原産の花です。地際から放射状に葉を広げ、長い花茎を伸ばしてその先端に筒状の小花(筒状花)が集まってまんまるな球を作ります。花色は黄色です。その姿から、ドラムスティックやイエローボールとも呼ばれているようです。

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ナガミヒナゲシ
 さて、前回取り上げた「オオクンケイギク」と同様に特定外来種に指定されている「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」で地中海沿岸から中欧原産の帰化植物です。次から次へと咲き続けて4月から5月にかけて大繁殖しています。ひとつの芥子坊主から1000~2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうために爆発的な繁殖力を示す場合があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性があるんですね。

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ベニサワキキョウ
 キキョウは一般的に紫色ですが、この「ベニサワキキョウ」はこのように赤色をしています。北米原産の毒草のようです。
 
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ジキタリス
 ヨーロッパ・西アジア原産のゴマノハグサ科の常緑多年草の「ジキタリス」です。ぱっと見「カンパニュラ」の様に見えますが、釣鐘型の花の内側に特徴的な斑点が入りますから区別が出来ます。

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オルレア
 この花12日のウォーキングの時に見つけたのですが、花の名前が分りませんでした。一見ガクアジサイのように見えますが、時期的にちょっと早いし、葉っぱの形も違います。色々植物図鑑にあたり、何とか見つけたのが「オルレア」という名前でした。初めて聞く名前で、セリ科オルレア属の花だそうです。言われてみればセリのような葉っぱです。白い花が集まってレースのような花序になるので、別名「ホワイトレース」とも呼ばれているようです。群生していると本当に奇麗です。

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カラー
 一時は「アンスリウム」と混同していましたがこちらは「カラー」です。サトイモ科の花で、一般的には写真のような白い花を見かけます。これでは名前倒れに思いますが、ビンクや黄色のものも有り何とか面目を保っているようです。
 
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カーネーション
 もっぱら母の日用の花で、花壇とか庭先でもこのシーズンあまり見かけません。ようやく一件のお宅で見つけたので写真に収めました。路地咲きもこの時期は花束用に刈り取られてしまうのでしょうかね。調べると母の日の花として名実ともに有名で、日本の切り花業界ではバラ、キクに次ぐ生産量を誇るそうです。日本には江戸時代初期にオランダから導入されたそうです。別名「オランダセキチク」とか「ジャコウナデシコ」ともいわれているそうです。そういえば花色といい花姿といい何処となくナデシコに似ていますね。

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クチナシ
 「クチナシ」はアカネ科クチナシ属の常緑の低木ですがいろいろの品種があるようで写真は「コクチナシ」で、一重咲きの品種のようです。でも、本種は八重咲きではなくてこの一重咲きということです。花は甘い芳香があり、これこそクチナシのアイデンティティーと言っても過言ではないでしょう。

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カリブラコア
 最初はペチュニアと思っていたのですが、「調べたら「カリブラコア」という花で、なんでも1990年にペチュニア属から分割されてできたナス科カリブラコア属の花のようです。花色が豊富で、ペチュニアにはない、鮮やかな黄花やオレンジ花、チョコレート色の花もあるようです。

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メキシコマンネングサ
 ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で花壇のグランドカバー用に利用されていて、鮮やかな黄色が目を惹きます。これも、帰化植物扱いで道端、道路沿いの荒地、空地などにどんどん増殖していくようです。
 
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スズラン
 こちらは「スノーフレーク」の別名をもつ「スズラン水仙」ではなく、正真正銘の「スズラン」です。といってもラン科の花ではなくユリ科の花です。日本では19世紀の末ごろに花が葉の影に隠れることを控えめな美しさと捉えて、鈴蘭を「君影草」と呼んでいたようです。また、「谷間の百合」(英語名の直訳。山間の谷地に咲く事が多い事から)などと呼んで珍重していたそうです。

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ヘリクリサム
 さてさて、本日の最後は「ヘリクリサム」です。この花、和名は「ムギワラギク」です。咲き始めの状態と開花の状態がまったく違うので面喰らいます。最初に咲き始めの花を撮ったときはまったく花の名前の見当もつきませんでした。見た目はドライフラワーそっくりです。でも、ちゃんと生花でした。昨日界か状態の写真が撮れてようやくピンと来ました。キク科ヘリクリサム属の花で、最初開花したように見える部分は総苞片が花弁状に発達したもので、花弁ではありません。中央の部分が本来の花で、これが開花して完成形となります。この途中の状態が、麦藁を連想させるのでムギワラギクの名があります。思った通り、乾燥に強く、ドライフラワーに昔から使われてきたようです。

 さて、今日のバックはポール・モーリアで「メモリー」です。