今日はまるで春の嵐のような天気で、横殴りの雨が窓に叩き付けるように降っています。そんな中でも植物はじっと絶えて自然に対応しているところが健気です。何しろ植物に取っては恵みの雨ですからね。そんなことで、今日は野菜の花から始めましょう。最初は大根の花とネギです。今は少なくなってしまいましたが、ご近所の畑では今でも野菜が栽培されています。春の七草のスズシロが大根とは知りませんでした。古代エジプトでも栽培されていたという古い歴史をもっているそうです。そして、薬味としては欠かせないネギ、ネギの花は坊主頭や擬宝珠を連想させるため「葱坊主」(ねぎぼうず)や「擬宝珠」(ぎぼし)と呼ばれるんですね。


最近特によく見かけるのが「えんどう」でしょうか。赤い花と白い花がありますが、白い花は「青えんどう」、赤い花は「赤えんどう」だそうです。ただ、えんどうは成長段階でいろいろな前が変わり、若い時に摘んだのが「さやえんどう」完熟前に摘むのが「グリンピース」完熟後乾燥させたのが「青えんどう豆」というそうです。また、赤えんどう豆とはえんどう豆の一種です。普段使われている有名な商品としてみつ豆に入っている豆が赤えんどう豆ですね。


さて、ここからは花です。この時期大振りの花で目立つのが牡丹でしょうか。ビックリするぐらい大きいので、しっかりと目に止まります。存在感があるんでしょうな。いろいろな花色があるようですが、やはり、ピンクや赤い色のものが一番華やいで見えます。


同じピンク系でもひっそりと花を付けているように感じるのがシャクナゲです。シャクナゲはツツジ科の花で、ツツジ属シャクナゲ亜属の耐寒性常緑広葉樹の低木です。 葉は輪生で、光沢があり、丸みを帯びて細長いです。尚、葉にはロードトキシンが含まれケイレン毒となるので有毒植物なんだそうです。荘菊となんだか近寄りがたい花ですね。写真は西洋シャクナゲという表示がありました。

スズランという名前は昔から知っていますが、はて、どんな花だったかまったくイメージ出来ませんでした。何しろ最近は「スノーフレーク」の方が幅を利かせているのですずらんはとんとお目にかかりません。ですから写真に撮ってもこれがスズランなのかと確認するのに手間取ってしまいました。スノーフレークがヒガンバナ科であるのに対して、スズランはユリ科の植物で、葉っぱの形を再確認すると納得です。写真のスズランはドイツスズランという品種のようで、花茎が葉と同じ長さかそれ以上に伸びるのが特徴のようです。

渋い花がこんもりと纏まって咲いているので何かと確認したら、「クリスマスローズ」でした。今まで、どうも単体で咲いているものばかり目にしていたのでこのように纏まって査定るのを目にすると感動ものです。キンポウゲ科ヘレボラス属の花で、時期的にはもう最後の時期ですが、日本では春に開花するオリエンタリスを元とした園芸品種が主の様で、この時期でもしっかり咲いているようです。


全開は紫の藤を取り上げましたが、今回は白い藤です。まあ、かなり珍しいのでしょうかね。写真の白い藤は紫の藤よりは花が大きく、花付きがまばらなのであまり鑑賞に適しているとは言えないのが残念です。


ことらは「モッコウバラ」です。常緑つる性低木のバラ科バラ属の花ですが、枝には棘がないのが特徴のようです。そして、この八重咲きの品種は花に香りが無いのも特徴のようです。

もう一つは苺です。中でもこの花は「カジイチゴ」という品種で、バラ科の木いちごだそうです。野菜の括りで取り上げようと思ったのですが、あまり食用にはしなくなったようですね。果実は5月から6月にかけて橙色に熟すようです。

2段花のようなこのどぎつい花は「ハーレクインフラワー」です。ただ、和名は「水仙菖蒲」というそうで、花姿並びに葉姿からの命名されたようです。アヤメ科スパラクシス属の花で、園芸界では属名のスパラクシスの名で一般的に流通しているようです。南アフリカ原産の花で、我が国への渡来は
平成10年前後とまだ比較的新しい花です。
平成10年前後とまだ比較的新しい花です。