3月も中旬になると日中はポカポカと暖かく、2月とはうってかわって一気に街角の花色が賑やかになりました。さて最初に取り上げるのは「あわ雪エリカ」です。この花は実際には春の花ではありませんが、このピンクが映えています。地元愛知には岡崎に「あわ雪」なる銘菓があります。
「三州岡崎東の駅口に茶店あり
戸々招牌をあげて豆腐を賣る其製潔清風味淡薄にして趣あり
東海道往来の貴族賢輩と雖も必輿を止て賞味し給ふ
東海道旅糧の一好味と謂ふべし」
と古書にも歌われた名物で、もともとは豆腐でした。しかし、時代と供に廃れるのを惜しんで岡崎の名物を歌詞で再現したのが、備前屋の「あわ雪」です。そんなことで、あわ雪の名を菊とどうしてもそれを連想してしまいます。色は色々売るのですが、個人的には桃色なんですね。そんなことで冒頭に持って来ました。ツツジ科エリカ属の花で、エリカ属の中では一番かわいい大きさの花を咲かせます。花は広鐘形で小枝の先に3個づつ咲き、大きさは4~5ミリの粟粒大です。 蕚(ガク)は淡い桃色で、葯(ヤク)は黒紫色、雌しべは花弁と同じ色をしています。ひな祭りには桃の花ですが、まだ、桃の花は無いのでこの「あわ雪エリカ」で代用する家も多いようですね。
「三州岡崎東の駅口に茶店あり
戸々招牌をあげて豆腐を賣る其製潔清風味淡薄にして趣あり
東海道往来の貴族賢輩と雖も必輿を止て賞味し給ふ
東海道旅糧の一好味と謂ふべし」
と古書にも歌われた名物で、もともとは豆腐でした。しかし、時代と供に廃れるのを惜しんで岡崎の名物を歌詞で再現したのが、備前屋の「あわ雪」です。そんなことで、あわ雪の名を菊とどうしてもそれを連想してしまいます。色は色々売るのですが、個人的には桃色なんですね。そんなことで冒頭に持って来ました。ツツジ科エリカ属の花で、エリカ属の中では一番かわいい大きさの花を咲かせます。花は広鐘形で小枝の先に3個づつ咲き、大きさは4~5ミリの粟粒大です。 蕚(ガク)は淡い桃色で、葯(ヤク)は黒紫色、雌しべは花弁と同じ色をしています。ひな祭りには桃の花ですが、まだ、桃の花は無いのでこの「あわ雪エリカ」で代用する家も多いようですね。

デージーの仲間ですが、こちらも花色は鮮やかなサーモンピンクで、びっしりとボール状に花びらがつく品種もあります。白い花もありますが、やっぱりピンクが映えますね。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)になるようです。でも、ひな菊と言った方が親しみ易いのかもしれませんな。


今年は中々「ロウバイ」を見つけることが出来なかったのですが、あるところにはあるもので、同じ敷地の中に「ロウバイ(蝋梅)」と「オウバイ(黄梅)」が咲いていました。季節的にはもう「ロウバイ」は最後でしょう。名前に梅がついているためバラ科サクラ属と誤解されやすいのですが、「ロウバイ」はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。花に触ると本当に蝋細工のように壊れてしまいました。一方「黄梅」は今が盛りに咲いています。艶やかな黄色は遠くからでもくっきりと分ります。こちらもモクセイ科ジャスミン属の花です。でも、香りはしないんですよね。

昨年は纏まって咲いているところで写真を撮ったのですが、今年は1本だけぽつんと咲いていたので最初花の名前が分りませんでした。この「ルピナス」はいろいろな色の花を咲かせるのですが、個人的にはパープル系の色目が気品があって好きです。荒れた土地にもたくましく育つところが特徴で、古代エジプト時代から栽培されているそうです。

「マーガレット」は何処となく清楚というイメージがつきまといます。子供の頃は漫画家になろうと思っていたこともあって、少女週刊誌の「マーガレット」も毎号読んでいました。「少女フレンド」よりいい漫画家が揃っていましたね。マーガレットは和名では「木春菊」というのですが、知りませんでした。なんでも、何年も越冬できて大株になってくると茎が木質化し、低木のようになるからその名前があるようです。

「ヒアシンス」というとどうしても紫色を連想してしまうので最初はそれだと分りませんでした。調べると今ではいろいろな色の「ヒアシンス」が咲いているようです。勉強になりました。

「ヒアシンス」と供に19世紀半ばにフランスから渡来したのが「チューリップ」だそうです。我が家のチューリップも結構育って来ていますが、まだまだ開花までは時間がありそうです。写真のチューリップはもう、見事に花が開いていてビックリしました。

こちらは「クモマグサ」だそうです。この花は花屋さんで見かけましたので園芸品種でしょう。本来の「雲間草」では無いようです。ユキノシタ科のヨーロッパ原産の野生種からつくられた園芸品種だそうです。「西洋クモマグサ」ともいうようです。高山植物の特性である草丈は上には伸びず、茎がはうように伸びて細かく枝分かれしてこんもりと茂った草姿になります。ピンクもあるようですが、ユキノシタ科だけに白い花の方がイメージが合いますね。
さて、何時ものようにもっとたくさん写真には収めていますが、名前が分らないものが多く没になっています。花を楽しむにはまだまだ時間がかかりそうです。さて、今日のバックの音楽はジェームス・ラストで「峠の幌馬車」を流しています。