4日の日曜日は岡崎に続いて名鉄ハイキングに参加です。このコースはどちらかというとご近所コースなので夫婦で参加しました。名鉄の西春駅は旧名古屋空港への玄関口でもあります。ここからシャトルバスが出ています。一つ前の上小田井駅では名古屋の地下鉄鶴舞線と接続していますから豊田方面からでもストレートで来ることが出来ます。
西春駅を出て、最初に向かったのは「昭和日常博物館」でこれは別項で取り上げました。まあ、この日のハイライトで夫婦共々結構楽しむことが出来ました。
その次に向かったのが「高田寺(こうでんじ)」というところです。よく近くは車で通るのですが、こういう古刹がここあるとは知りませんでした。こういう発見があるのでウォーキングは止められません。奈良時代の720年(養老2年)行基によって開かれたと伝えられ、大同年間(806年 - 810年)最澄が来山して寺号を高田寺としたという比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の由緒ある寺です。円空が高田寺で密法を授かったことから、本堂には4体の円空仏が安置されていす。鎌倉期に建立されたとされる薬師堂本堂(国重文)に、養老4年開創当時の仏とされる本尊薬師如来(国重文)が安置され、薬師堂は尾張一の美建築ともいわれています
本堂正面左側には小野道風筆の額面があり、道風が書道の上達を祈願し額面と古筆を奉納したと言われる筆塚が建てられています。道風は花札の絵柄になっている人物としても知られ、藤原佐理と藤原行成と合わせ、平安時代の「三蹟」と称されている人物です。愛知県は春日井市松河戸の出身で名前は知っていましたが、こんな処に筆塚があるとは知りませんでした。彼は、この本堂修理の際にも寄付をしたり、自筆の扁額「医王山」を奉納しています。今も道風公にあやかり、書道上達、眼病治癒を祈願する人が多く訪れています。
さて、コースはここから蛇池公園を辿ります。我が家からはほど近く、桜の時期は名所にもなっています。この地は戦国のころ、この池で大蛇をみたという村人の話を織田信長が聞き、大勢の家来や付近の農民を集めて池の水をかい出させ、信長自らも池に入って探したということで蛇池(じゃいけ)と名付けられたそうです。近くにドンキの店もあり、ゆっくりするならここで昼食でも良いのですが、この日も午後からは予定があったので、我が家は素通りで、次の庄内緑地公園へ進みます。
この庄内緑地公園は蛇池公園と同様大雨の時の調整池を兼ねています。名古屋市の中心部へ河川の水が流入し無いようになっているんですね。さて、ここは今開催中の「2012名古屋の公園スタンプラリー」のチェックポイントにもなっています。早速グリーンプラザでスタンプを押してもらいます。ここには温室が併設されていますから、そこを一回りしてから見頃の「バラまつり」と少しピークは過ぎてしまいましたがコスモス畑を見て回ります。
公園を抜ける堤防にはすすきがいい感じにそよいでいます。堤防の反対側には「星神社」がありました。ここも今回のウォーキングで初めて知ったところですが、いわゆる牽牛、織女をまつっている神社です。星神社の創建は良く分かっていないそうです。しかし平安時代に編さんされた「延喜式神名帳」にすでにその名が掲載されている。いわゆる「式内社」で、江戸時代末期に製作された「尾張名所図会」にも絵入りで紹介されている。主祭神は「大国持命（おおなもちのみこと）」別名「大国主命（おおくにぬしのみこと）」で、併せて牽牛星と織女星がまつられています。牽牛と織女をまつっているのは庄内川を天の川に見立てたのかも知れません。石碑には庄内川の氾濫するのは神様がお怒りになるからと考えられ、神様に祈り怒りを鎮めるために創建されたという。のち、中国から七夕の話が伝わり、庄内川を天の川に見立てて牽牛星と織姫星を祀るようになったということが書かれています。七夕というと7月7日ですが、こちらの神社は旧暦の7月7に近い8月7日にお祭りが催されます。
さて、ゴールの中小田井駅までは後少しです。ところで、名鉄はほとんど特急しか利用したことが無いので西春にしても、この中小田井にしても初めての利用です。こういうローカルの駅を知ることが出来るのもウォーキングのメリットでしょうね。そんなことで、今日のバックにはスーパーベルズの「名鉄普通電車犬山行き」を流しています。