トコトコ東海道ウォーキング「岡崎宿」 | geezenstacの森

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トコトコ東海道ウォーキング「岡崎宿」

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 後回しになってしまいましたが11月3日のトコトコ東海道ウォーキングは「岡崎宿」でした。とは言ってもスタートはそのもう一つ先の名鉄「男川」駅でした。普通電車しか停まらないこの駅のすぐ側の「白鳥神社」がスタートの受付でした。ここは、「熊野社」ともいわれ、大和武尊と白鳥の関係はご存知のとおり、逝去され白鳥になって飛び去ったという伝説は有名ですね。当地は、東征の途中の駐軍地であったそうです。そんなことで、大正14年4月御祭神伊弉那美命の熊野社に御祭神大和武尊の白鳥社が合併され、 白鳥社と改称され現在の白鳥神社となったそうです。鳥居の直ぐ左手には神輿も飾られていて中々雰囲気のあるスタート地点です。

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 7.5kmのコースはここから一号線を横切り、岡崎東公園へ向かいます。その入口に「旧本多忠次邸」があります。旧岡崎藩主本多家(本多忠勝系)の末裔にあたる本多忠次(1896-1999)が、昭和7年(1932)、東京・世田谷の敷地約7,100平方メートル内に建てた住宅と壁泉の一部を移築し復原したものです。日本のスパニッシュ建築様式には欠かせないといわれる壁泉を見ることができるのですが、当日はまだ開館前の時間で、外からの撮影だけになりました。

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 この岡崎東公園は、ナゴヤドーム約5個分の広大な敷地を活用した自然と文化の公園です。岡崎市出身の世界的な地理学者志賀重?Ô(しがしげたか)ゆかりの釈迦堂、南北亭、三河男児の歌碑や、鋼鉄研究の世界的権威者である本多光太郎の勉強部屋も移築されています。また、公園の中央を東名高速道路が縦断しています。広場の北側には海の記念碑なるものがあり、ここには戦艦長門の副錨を配したモニュメントがあります。この記念碑は、岡崎市制施行60周年と岡崎市海友会創立65周年を記念して、同会の寄付により昭和52年3月に建立されたものです。シンボルの錨(いかり)は戦後まもなくビキニ環礁で、アメリカ合衆国の原爆実験の標的にされたときの唯一の遺品です。その横には日清戦争時の三景艦と呼ばれる松島・橋立・厳島の主砲弾が展示されています。こんなものがあるなんて知りませんでした。


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 公園を出ると、西に向かい八柱神社に向かいます。写真を撮り忘れましたが、ここは徳川家康の妻であった築山御前の塚があります。

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 そこを過ぎれば、中間地点の酒蔵「丸石酒造」です。丸石醸造は江戸元禄期創業の伝統の酒造メーカー。岡崎の良質な水を使った酒は、歴史に裏打ちされた技術に現代的センスを加え、まろやかで上品な味わいと芳醇な香りが特徴です。近年は杜氏蔵人(とうじくらびと)制度を廃止し、自社の従業員だけで酒つくりをしています。この日は甘酒と代表酒の「長誉」が振る舞われていました。特に、日本酒は樽から好きなだけ自分で注いで飲むことが出来嬉しかったです。美味でした。工場を一部見学出来、原料となる山田錦や五百万石のほか、愛知県産の「満歳」や「大地の風」といった酒作り用の米が積まれていました。

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 岡崎は5万石ながら徳川家康の生誕地として知られ、宿場の置かれた城下町です。これらを整備したのは田中吉政で、本来岡崎の郊外を通っていた東海道を岡崎城下町の中心を通るように変更し、「岡崎の27曲がり」といわれるクランク状の道に整備しています。岡崎の町中にはこのモニュメントが街のあちこちに残っています。

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 チエックポイントの岡崎信用金庫資料館を通過すると、当日はジャズストリートの開催される本部のある篭田公園に至ります。この交差点の角に田中吉政の銅像があります。そして、街のあちこちにはジャズの香りのするディスプレーが見受けられました。

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 岡崎城のある岡崎公園は、この日「秋の市民まつり」が開催されており、こちらも大勢の人で賑わっています。公園入り口の大手門を潜ると中では菊花展も開催されており、こちらも楽しむことが出来ました。二の丸の能楽堂ではジャズコンサートも開かれ、街はお祭りモード一色です。

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 公園内のモニュメントを見て回るだけで、時間がどんどん過ぎていきます。徳川家康の銅像も勿論ありますが、ゴールの東岡崎駅にある家康の手形は思ったよりも小さいのが印象的でした。

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 ウォーキングは午前中に切り上げ、市民まつりのイベントである「ジュニア・エコノミーカレッジ」で出店していた子供たちの作ったハンバーガーを食してから、いざ、ジャズ・ストリートに繰り出しました。今回はあまりにも見るものが多く、せっかく岡崎城に来ていながら入場することが出来ませんでした。桜の咲く頃にまた、夫婦で出かけたいものです。