農業センターの鶏たち | geezenstacの森

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農業センターの鶏たち

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 ウォーキングで訪れた「農業センター」にこれだけ多くの鶏が飼育されているとは知りませんでした。種類から言ったら多分東山動物園より多いのではないでしょうか。鶏と言っても食肉用の品種と鶏卵用の品種に大別されるようですが、名古屋と言えばやはり「名古屋コーチン」でしょう。最初は国内産の鶏の代表選手です。この品種は、鶏卵用と食肉用の両方の目的で飼育されています。まあ、名古屋名物の「味噌煮込みうどん」には欠かせない鶏ですね。昨日掲載した鶏舎の中ではこの名古屋コーチンが飼育されていてここで販売されている卵はこの名古屋コーチンでした。

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 次ぎは黒い鶏なのでびっくりしましたが表示は「薩摩鳥」だそうです。国の天然記念物に指定されているということで、「名古屋コーチン」、「比内鶏」と並んで日本三大地鶏の一つということです。もともとは、旧薩摩藩島津家によりシャム(現在のタイ)のマレー系の鶏と日本古来の小国種との掛け合わせにより闘鶏用に用いられたのが始まりで別名薩摩しゃもと呼ばれています。

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 こちらは「烏骨鶏」です。鶏卵品種としては高級な鶏ですね。何しろ一週間で1個程度しか生まないということでも、その貴重さが分ります。見た目は成鳥でもヒヨコ同様に綿毛になっています。名は体を表すと言いますが、烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色なんだそうです。鳥類全般から見ても特異な外見的特徴から、中国では霊鳥として扱われ、不老不死の食材と呼ばれた歴史があります。名前では知っていましたが、実際の「烏骨鶏」を見たのは初めてで、なかなか神秘的な鶏です。

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 高知県原産の天然記念物の「東天紅」のつがいです。右がオスで尾羽が長く美しい鶏です。「東天紅」は、その姿も美しく、最も長く鳴くニワトリとして知られており、高知県西北部の山間部が原産地と考えられてきました。実は「東天紅」という名前は明治20年頃につけられたもので、それ以前は高知の地鶏として知られていました。その一鳴きは、平均19.090秒だそうです。通常のニワトリのコケココーが平均3.258秒なので、ナガナキドリの鳴き声の長さは通常の6倍になります。

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 「小国」は昭和16年に天然記念物に指定された鶏で、平安時代に中国から持ち込まれた鶏で、姿が美しいことから、観賞用品種を作出するため
の交配に多く用いられた鶏種です。この鶏も尾が長く、とても美しく優雅さを感じさせる鶏です。

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 主に岐阜県で飼育され日本に古くからいる中型の地鶏です。この鶏も昭和16年に天然記念物に指定されています。この鶏は、原種である赤色野鶏(せきしょくやけい)に似た姿をしています。年をとってもたまごを産む鶏です。

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 考えてみれば鶏は日本だけではなく世界に生息するわけで、ここでは海外の鶏もたくさん飼育されています。最初はイギリスの「ハンバーグ」という品種です。この鶏はイギリスの産卵種としては代表格だそうで、何といってもその特徴は、寿命が長くて他のどんな品種と比べても高令で産卵をすることが可能で平均10年までは産卵するようです。しかし、欠点もあるようで卵がやや小ぶりということで、近年はレグホン種が大勢を占めているとのことです。

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 中国原産の大型の肉用種で、太く重厚な姿をしています。羽色はバフ、黒色、青色、パートリッジなどさまざまで、耳たぶは赤色、とさかは単冠です。晩熟で成長が遅く実用的ではないので、現在は観賞用に飼われています。しかし、この鶏と名古屋地方の在来種を交配して生まれたのが「名古屋コーチン」です。

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 お次は「ブラマ」という品種で、原産はインドだそうです。写真のブラマは首周りと尾に黒い毛がが入っているので「ライトブラマ」というようです。性格はおとなしい大型の鶏です。
 
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 「アロカナ」という品種です。南米はチリの原産で、小型で鶏の中でも尾っぽが無い品種だそうです。また、青色の卵を産むことで知られているようです。よく、復活祭なんかで色の付いた卵が登場しますが、そういう卵はこの鶏が産卵しているようで、青の他にも、緑やピンクの卵を産むそうです。

 さて、鳴いているのは東天紅です。