駅ちかウォーキング2012SPRINGー山崎川のせせらぎを抜け静寂の東山荘とバラの香り漂う鶴舞公園へコース |
20日は恒例の「駅ちかウォーキング」に参加して来ました。今回は地下鉄桜通線沿いの散策です。「山崎川のせせらぎを抜け静寂の東山荘とバラの香り漂う鶴舞公園へコース」というコースで、
瑞穂運動場西駅~瑞穂公園~山崎川四季の道~東山荘~★名古屋市博物館~瑞穂通商店街・桜山商店街~龍興寺~鶴舞公園~鶴舞駅(7km 1時間50分)をウォーキングです。


瑞穂運動場には瑞穂競技場があり、名古屋グランパスのホームグラウンドがあります。この瑞穂運動場にはサッカー場だけでなく、野球場、陸上競技場、ラグビー場、弓道場さらには水泳競技場など数々のスポーツ施設が揃っています。幻に終わりましたが、ナゴヤオリンピックが開催されたらここが主会場になるという施設でした。この日も、何かの協議会があるらしく、学生がたくさん練習をしていました。今回はそれらの施設の間を通り抜けで山崎川沿いに進んで行きます。桜の季節なら、山崎川の岸辺は満開のソメイヨシノで桜の名所として賑わうのですが、この時期は、鬱蒼とした緑の木々が生い茂るだけでちょいと風情はありません。それでもこの川は川岸まで降りれるようになっているので水と戯れるには良い場所です。



山崎川の川辺を歩いて辿り着く最初の目的地は「東山荘」です。この建物は大正元年(1912)年から10年ほどかけて建築されました。綿布商、伊東信一さんから昭和11(1936)年に名古屋市に遺贈され、昭和14(1939)年から4年ほど一般開放されましたが、一旦閉園。市長公舎として管理されてきました。昭和42(1967)年に修復工事が行われ、翌年から寄贈者の伊東さんの意思を生かして再び一般開放され、今に至ります。敷地の面積は約3600坪。庭園は玄関前庭、仰西庵露地、東丘庵露地、書院の庭の4庭と自然樹林からなります。渓谷と大滝を模した斜面に橋を架け、園路を巡らせた自然回廊式の林泉庭園です。上の写真には門の扉に家紋がありました。伊藤家の紋でしょうかね。





さて、「東山荘」を出たら今一度山崎川を横切り、今度は西に進み環状線まで戻ります。この通り沿いに名古屋市博物館があります。ところが、この名古屋市博物館、目玉になるものが無いので歴史に興味の無い名古屋人は殆ど存在すら知らない様な施設です。東京の「江戸東京博物館」の様にテーマを絞った博物館なら興味をそそられますが、ただ、漠然と博物館といっても足は運べないものです。そんなことで、小生はまだ一度も入館したことはありません。ここでは、現在「尾張氏☆志段味古墳群をときあかす」という企画展が催されていますが、さほど興味が無いので今回もパスです。ただ、博物館の前庭には日本庭園があり、なかなかの雰囲気です。また、館内のロビーには国立西洋美術館(東京・上野公園)、京都国立博物館に次いで日本では3作目になるロダンの「考える人」が展示されています。それが写真の「考える人」です。

博物館でトイレ休憩をして、次に向かったのは長野県は木祖村のアンテナショップの「さくらやマーケット」で一休みです。ここでは椙山女学園大学と桜山商店街、そして木祖村とコラボした「さくら咲イダー」がありました。木祖村の湧き水を使用したこだわりの一品で、桜色のサイダーは珍しいのではないでしょうか。信州は妻の実家でもあるので何か落ち着いた気分になります。

ここからは更に北上して御器所通まで出たら、また山王通を西進して「龍興寺」へ向かいます。途中で廃品のおもちゃを集めたオブジェがありました。「廃物の庭」とでも言うのでしょうか、消費使い捨て文明へのアンチテーゼの様な雰囲気です。



それを横目に見ながら、曹洞宗寺院「龍興寺」へ向かいます。龍興寺は1539(天文8)年に御器所城主だった佐久間盛次が建立したといわれていますが、戦災で全て焼失してしまいました。その後1975(S50)年に、東京・芝白金にあった実業家・藤山雷太氏の旧邸を移築して本堂としています。現在本堂は県の文化財に指定されています。ここの八角堂は奈良の法隆寺の八角堂を模して作られていますし、現存する茶室の前には小さいですが趣のある日本庭園があります。今回は普段閉められている裏側の門から入ることが出来ました。こちらから眺めるとさながらミニ城の風格があります。ここは【名古屋四国37番】【尾張四国8番】【愛知四国7番】札所になっていますが、手元に有る「名古屋の史跡と文化財」なる書の中には記載がありません。不思議な寺です。




さあ、ゴールは鶴舞公園です。ここでも、当日は「バラまつり」を開催していました。その模様はまた別途取り上げるとして、この日は昭和区の子供まつりも開催されていて、奏楽堂をバックに演舞のパフォーマンスが披露されていました。ここで、久しぶりに石井竜也の「花祭り」を聴きました。今日のバックはそれを流しています。鶴舞公園は本来は「つるま」と読みますが、誰も今ではそう思っていません。何しろJRや地下鉄の駅名は「つるまい」です。ここは名古屋市公会堂や中央図書館があり、陸上競技場は勤労会館に面する南西の角、その東側には児童遊園を挟んで野球場などもある総烏合公園で普段でも市民で賑わいます。竜ケ池や胡蝶ケ池などの池があり、池に鶴と亀の銅像が配置されています。まずは、ゴールを目指します。しかし、またしても、プレゼント番号には夫婦共々外れました。

そんなことで、腹も空いて来たので食事と思いましたが何処も周辺は行列です。コンビニで弁当でもと思い覗いたのですが、既にここも売り切れです。そこで、はたと思いつき名大病院へ向かうことにしました。お祭りの写真のバックに映っているのが名大病院です。病院なんて普通は思いつかないでしょうが、大病院の中にはレストランもあります。日曜日ですから普通は救急用の入り口しか空いていませんが、最近病棟の南側の入り口が開放されています。この横に「花の木」というレストランがあるのです。案の定空いていました。病院内のレストランですからそれほど凝ったメニューはありませんが、名古屋定食というのがありましたので、それをオーダーです。チキンカツときしめんがセットになっています。最近は名古屋人でもこういう機会が無いときしめんなんて口にしません。マイナーな名古屋飯ですが久しぶりのきしめんは極上上吉です。ボリュームたっぷりで、ゆったりと食事が出来て満足でした。

この後はゆっくりバラまつりを楽しんで帰路につきました。