司馬遼太郎見参!! | geezenstacの森

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司馬遼太郎見参!!

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 昨日は自分のブログを見て、びっくりしました。何時もとアクセス数が一桁違うではないですか!仕事はいま夜勤のサイクルに入っているので、ブログ更新のために夕方立ち上げた時には既に7,300あまりのアクセス数になっていました。記事を書いている段階でもぐんぐん数字が伸び、夜の7時の時点で9,957に達しました。食事をし、出かける準備が終わったのでその時点で確認すると既に1万の大台を突破し、10,727というカウントになっていました。まさに、マイナーなブログとしては「炎上」状態です。(^▽^;)

 今朝仕事から戻り、最終のアクセス数を調べると、何と12,045という数字が記録されていました。昨年までのアクセス数の平均からすると2ヶ月分を1日で稼いだことになります。有名人ならともかく、こんなマイナーなブログでは信じられない数字です。先月も、1月5日の「無料のプラネタリウム」という記事をアップした時に5,700近いアクセスがあって「小炎上」状態だったことがありますが、1万越えは初めてです。今回の記事は「早春の梅まつり」という記事だったのですが、今回はほとんど写真でごまかした様なもので、どちらも、メインの記事の繋ぎのつもりで書いたものです。軽い気持ちで書く方が、いいってことなんでしょうかね?それにしても、ありがたいものです。

 さて、今日は司馬遼太郎のことです。個人的に読書はかなり偏っていて、関連性で読み進めています。最初は気楽に読める推理小説ということで西村京太郎氏の「十津川警部シリーズ」がスタートで、そこに手元に有った夏樹静子作品が加わり、さらに松本清張作品が加わりました。ここにテレビで知った津村秀介氏の作品が加わりました。この推理小説の系譜に時々歴史的事件が登場します。特に西村京太郎氏の近著に多いのですが、その関連で知ったのが清水義範氏と宇江佐真理真理さんの作品です。どう結びついたのかは、いささか怪しいのですが、清水氏は「]http://blogs.yahoo.co.jp/geezenstac/47520434.html 金鯱の夢]」という作品が最初でした。歴史書というよりはパロディの世界ですわな。一方の宇江佐真理さんの作品はフリーマーケットで買った纏め買いの中の一冊「あやめ横丁の人々」が最初でした。これが気に入ってしまい、ほぼ全作品を読み尽くすというところまで至っています。一方、宮部みゆきさんは清水氏の「イマジン」の関連でSFタイムトリップもの繋がりで「蒲生邸事件」を読んだのがきっかけです。そこから、時代小説になだれ込んでいく訳です。そして、宇江佐真理さんの幕末モノの「夕映え」何かを読んで、榎本武揚や最上徳内の存在を知り、そういう人物をもっと知りたいということで、司馬遼太郎に辿り着いた訳です。

 ところで、友人がこの司馬遼太郎のファンです。これまでは同じ時代小説を趣味としていましたが、武士ものと市井ものというギャップがあったのですが、当方が取り上げた「馬上少年過ぐ」で、武士ものの領域に突入していったので、気を良くしてくれて、先日の来名時にごっそりとその司馬遼太郎の作品を持って来てくれました。それが上記の写真です。そんなことで、これから司馬遼太郎を取り上げる機会が増えるのではないでしょうか。

 ところで、いま手元に「オール讀物」の2011年1月号があります。じつはこの雑誌、宇江佐真理さんの単行本が追いついてしまったので現在進行形で連載されている「髪結い伊三次捕り物控え」を読むために求めた物ですが、この号に司馬遼太郎の特集記事が掲載されています。そこでは、作家の宮城谷昌光氏と江夏豊氏の対談していて、それぞれの好きな本を3冊づつ上げています。宮城谷氏は、
馬上少年過ぐ
新史太閤記
覇王の家
を上げ、江夏氏は、
燃えよ剣
花神
十一番目の志士
を上げています。この意外な組み合わせの対談、中々興味深く、江夏氏の剣士に例えた長島さんと王氏との対決の仕方の違いは当事者しか分からないすごみがあります。まあ、それは別として、お二人の司馬遼太郎の作品に対する蘊蓄がさらに司馬遼太郎の魅力を引き立てていてくれます。この特集後半には、和田竜氏が「死ぬほど面白い司馬遼太郎」という一文を寄せています。出だしから「はた!」、と納得です。
 
中学、高校で習う日本史の授業はとにかくつまらないのである。「学校の日本史の授業ですっかり歴史がキライになったから」
というのは、歴史物を読まない人のほとんどの決まり文句だが、僕もそんな人たちの一人だった。

 こういう書き出しで始まり、その彼が歴史物を読むきっかけとなったのは司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読んだからだそうで、自分の名前がタイトルにあったからだという理由です。まあ、きっかけなんてそんな物でしょう。小生の場合は、SFつながりで、石川英輔氏の小説やら著作で江戸時代が実は素晴らしい時代であったということが理解出来て、さらにのめり込んだという側面もあります。

 で、その和田氏が特に歴史嫌いの女性に薦めるリストが面白いので取り上げてみましょう。
●死ぬほど面白かった司馬遼太郎小説
龍馬がゆく
燃えよ剣

花神
義経
国盗り物語
新史太閤記
●面白かった司馬遼太郎小説
功名が辻
尻啖え孫市
関ヶ原
城塞
項羽と劉邦

歳月
●まあ面白かった司馬遼太郎小説
梟の城
翔ぶが如く
世に棲む日日
覇王の家
夏草の賦
●さほどでもなかったが、まあ面白かった司馬遼太郎小説
胡蝶の夢
坂の上の雲
菜の花の沖

だそうです。これらの意見を参考にして読んでいこうと思いますが、あまのじゃくな性格、さてどれからスタートするでしょう。とりあえず、読了しているものにこのリストでは擦ってもいない「幕末」があります。(^▽^;)