BBCプロムスはYouTubeで2 | geezenstacの森

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BBCプロムスはYouTubeで2

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 昨日のPOPS編に続いてクラシック編です。BSでは9月10日のラストナイトが放送されましたが、それ以外にも魅力的なプログラムはありました。その一つがドゥダメルとシモンボリバル管弦楽団のマーラーの復活です。昨年後半から長時間のアップロードが可能になった事でクラシックの大曲がまるまるアップされるようになりました。これもそんな一つですね。1時間半のプログラムが一本のファイルでアップされています。

 

 

 昨年のプロムスではマーラーが結構取り上げられていました。演奏はロジャー・ノーリントン/シュトットガルト放送交響楽団です。ノーリントンのマーラー交響曲第9番は既にCDで登場していますが、それをライブで確認出来る演奏です。もちろんオーケストラはノンビブラートでしかも対向配置という演奏です。そこから響く音彼らの奏でるピュア・トーンは実に見事に冴えわたっています。まあ一度聴いてみて下さい。さすが1時間以上の大曲で疲れるのかノーリントンは座って指揮をしています。最近太り過ぎが目立っているからなぁ。

 

 

 3つめのプログラムではヴェルディの「レクイエム」が演奏されています。指揮はセミヨン・ヴィシュコフが当たっています。当日の演奏者は以下の通りです。7月24日のコンサートです。

 

Marina Poplavskaya - soprano
Mariana Pentcheva - mezzo-soprano
Joseph Calleja - tenor
Ferruccio Furlanetto - bass
BBC Symphony Chorus
BBC National Chorus of Wales
London Philharmonic Choir
BBC Symphony Orchestra

 


 7月19日にはチョン・ミュンフン/フランス放送管弦楽団が登場して「春の祭典」を演奏しています。映像はその第2部の一部だけがアップされています。

 

 

 珍しいといえばこんなコンサートもありました。ガブリエル・プロコフィエフの「ターンテーブルとオーケストラのための協奏曲」です。DJ Switchなる人物がウラディミール・ユーロフスキー/National Youth Orchestraと共演しています。まあ、真面目とも冗談ともとれるコンサートをお楽しみ下さい。

 

 

 プロムスの音源は2011年以外のものも多数アップされています。2012年にはエルヴェ・ニケが登場し、刺激的なヘンデルの「王宮の花火の音楽」を演奏しています。

 

 

 2013年には辻井伸行が登場し、得意のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を披露しています。

 

 

 さて、こうやって検索していくとプロムスには世界の様々なオーケストラが登場しています。遡ること2002年にはラトルがNational Youth Orchestra of Great Britainを率いてマーラーの交響曲第8番「復活」を演奏しています。これも聴きごたえがあります。

 

 

 さて、YouTubeにはプロムス以外にも魅力的な演奏が揃っています。昨年登場したティーレマン/ウィーンフィルのベートーヴェンの交響曲全集も既にアップされています。レコードアカデミーを受賞していますが、この映像を見るとよくも悪くもティーレマンはウィーンフィルのスタイルを踏襲しているという印象です。対向配置ですがコントラバスが後方の最上段です。CDの方は2012年の月評では金子氏は推薦していません。当然でしょう。ティーレマンの指揮は見ていてもロボットが指揮しているようで全然見栄えがしません。演奏もテンポをやたら動かすし、聴き方によってはフルトヴェングラーの真似といっても良いような演奏です。個人的には断然候補に登っていたヤルヴィ・ドイツカンマーフィルの演奏の方が優れていると重います。下は交響曲第5番の第1楽章ですが、こんなフライイング気味の演奏でCDも収録されているのでしょうか?

 

 

 これで締めては申し訳ないので、最後にルツェルン音楽祭でブレンデルとアバドが共演したプログラムを貼付けておきます。2005年8月のものです。ブレンデルは2008年末で引退しているので最晩年のものといえるでしょう。