年末まで仕事が続いたせいか、初詣を済ませた後はまったり自宅で寛いでいます。貯まった録画番組の整理もかねてレコーダーの大掃除です。そんな中に、勝手に録画されている番組がありました。捜して録画設定がされていたんですな。それが、「ブラタモリ」でした。本来は、第7回 江戸城外堀編・超拡大版!を録画する予定だったのですが、それ以前の第5回と第6回放送分の「地下鉄スペシャル」が自動的に録画されていたのです。
別に鉄道ファンというわけではありませんが、それが歴史と結びついているところはやはり興味があります。地方の者にとっては東京の地下鉄は、運営主体がバラバラで便利なように見えて非常に利用しにくいものでした。そんな事で、上京のおりにはJRの周遊切符でよく散策したものです。東京の地下鉄の複雑さはwikiの記事に譲るとして、ここではその地下鉄にまつわる芸能人として初体験をタモリとアナウンサーの久保田裕佳の二人が体験していきます。そのwikiの記事ですがこれだけ参照しないと分かりにくいでしょう。
東京の地下鉄---http://ja.wikipedia.org/wiki/東京の地下鉄
東京地下鉄---http://ja.wikipedia.org/wiki/東京地下鉄
帝都高速度交通営団---http://ja.wikipedia.org/wiki/帝都高速度交通営団
東京高速鉄道---http://ja.wikipedia.org/wiki/東京高速鉄道
都営地下鉄---http://ja.wikipedia.org/wiki/都営地下鉄
東京地下鉄---http://ja.wikipedia.org/wiki/東京地下鉄
帝都高速度交通営団---http://ja.wikipedia.org/wiki/帝都高速度交通営団
東京高速鉄道---http://ja.wikipedia.org/wiki/東京高速鉄道
都営地下鉄---http://ja.wikipedia.org/wiki/都営地下鉄
けっこう知っているネタもあって、前編の後半に登場する幻の新橋駅なんかは今更という気がしましたが、この「東京高速鉄道」の新橋駅は現在は会議室なんかが出来ています。そこを通り抜けるとわずか9ヶ月間しか利用されなかった新橋駅が登場します。このシーンの再現CGの車両が、ちゃんと前者は「東京地下鉄道」の、後者「東京高速鉄道」のものになってて、スタッフの愛を感じました。










ちょいと昔、春日三球・照代の漫才のネタに「地下鉄の電車はどこから入れたの? それを考えてると一晩中寝られないの。」というネタがありました。最初はその謎の回答シーンから登場します。東京地下鉄の銀座線の上野の駅近くにある車庫からの入線では踏切を横切るという珍しい構造になっています。これが日本でたった一つしかない地下鉄の踏切なのです!!ブラタモリではその上野検車区から出発して踏切をわたり地下に潜り、更にはそこからスイッチバックして地下の車両基地に入るという走行をしていました。そして、その車両基地では、犬釘という線路を枕木に固定する杭を抜いたり打ち込んでいました。まあ、こんな事は芸能人としては初体験でしょう。





銀座線は当初は浅草ー上野間でしたが、線路は市電の路線の下を開削して施設するというものでした。そのため、鉄骨の上にコンクリートの蓋をかぶせるという頑丈な工法になり、なんと200年保つという事です。この銀座線のちに新橋を目指して開削工法による南下延伸を続けます。しかし、神田川底をアンダーパスするには水路を一時変更する必要があり、また交通量の多い万世橋も掛け替えなければならない等、長い工期が見込まれたため、暫くは万世橋の手前で折り返し運転をします。それらが完工するまでの暫定的なサービスとして1930年(昭和5年)1月1日に万世橋駅を開業します。そこは現在は中央通に面した石丸電機の前近くです。その通風口の下に駅に至る階段があります。番組ではタモリがそこに入り込みました。現在はホームの跡がありますが、車両はは直ぐ横を高速で通過していきます。これは初めて見る映像でした。この映像は今、下記で見る事が出来ます。
そして後編では、銀座線と丸の内線をメンテナンスする中野検車区が登場します。ここでは車両の検査とともに社員のトレーニング機関としてステップアップステーションセンター」というものがあります。地下鉄の4つの駅の改札口が再現されていて、自動改札や券売機などが設置されてます。タモリが駅員に扮してお客の案内をしますが、のりがいいともそのままです。券売機では、の横の小窓からタモリが「どうしました?」と顔を出していました。実際こんなところから顔が出たらびっくりするでしょう。







もう1つの研修施設では、運転手や車掌の技術研修が行われます。実際の車両を改造した物が置いてあり、運転席から見える風景はCGで再現されていて、操作によって車両が傾いたりするそうです。タモリは車掌になって「次は桜田公園~」とアナウンスしてました。さすがオタクだけあって堂に入ったものです。しかし、さすがに運転席に座っての列車を運行させるシュミレーションでは「電車でGO」の要には行かず四苦八苦です。
車両工場では台車を抜いた、通称「ウマ」と呼ばれる車両が置いてありました。バラバラにしていくと、モーターからつながる小さな歯車が大きな歯車に連なって、車輪に連結している様子がわかります。4年に一度はバラバラにして点検しているという事です。ここでもタモリと久保田アナは芸能人初体験となる地下鉄車両の屋根に登っていました。まあ普段なら民間人は立ち入る事の出来ないところです。NHKの取材という事でこういう事が実現したのでしょうが、うらやましい限りです。




次には今年から投入される1000系と呼ばれる最新車両が登場しました。ちょっとレトロな感じの車体で開業当初の銀座線のカラーを再現したそうです。ホーンも昔のものと最新のものと2つ備えているようで楽しみです。照明もすべてLEDに切り替わってました。そして、この車両が愛知県は豊川市にある日本車輌の工場から東海道線で中野車両基地まで輸送される映像が流れました。藤枝からは何と台車と車両をはずし、タイヤに履き替えて、深夜に陸送という方法で運ばれています。鉄道網があっても中々ストレートに運ぶ事は難しい事情があるようです。
最後は都内某所にある総合指令室へ移動しました。地下鉄運行の心臓部です。ここは、車両の運行をチェックするだけでなく、案内板の管理、電力管理なども行うのですね施設の中には入れましたが、司令室の中へはカメラマンしか入れませんでした。ここでハプニングが。取材中に机が運び込まれ、何人か職員が集まります。丸の内線で10分遅れが出たので、ダイヤを修正するのです。車庫に入れる車両を、運行に使うように変更すると説明がありました。「スジ屋」と呼ばれる人が登場です。非常事態はやはり最後は人間がアナログで対処するのだという事がまざまざ実感出来ました。それにしても、見事!回送電車を直ちに投入して修正していきます。原発も過信せずにこういう対処法がとれていれば、ここまでの惨事にはならなかったんでしょうがね。しかし、この部外者立ち入り禁止の部屋、何故か蚊が侵入するらしく蚊取り線香を炊いているのには笑っちゃいました。
さあ、後編も映像で確認しましょう。下記で見る事ができます。