初秋の花2 | geezenstacの森

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初秋の花2

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 もうお彼岸が過ぎましたので、やはり彼岸花から始めましょうか。今年の彼岸は暑いだろうなぁと思っていたら、良くしたもので台風一過はジャストタイミングで秋の気配を連れて来ました。今回の台風は全国でかなりの被害をもたらしましたが、ご多分に漏れず我が家も初めて避難勧告を体験しました。丁度昼自分で子供は早々に学校から帰って来ました。自分はといえば、午後からの出勤でしたが会社に着くや否や、バケツをひっくり返った様な土砂降りであっという間に工場全体が水没してしまいました。そのうちに庄内川が決壊(本当は乗り越えでした)という情報が飛び込んできて工場のラインは停止してしまいました。何しろ庄内川の直ぐ近くにありますからね。通勤途中に川を渡りましたが、その時点でもう尋常ではない水量で河川敷にあるゴルフコースのクラブの建て屋は水没していました。庄内川には洪水に備えて洗堰(あらいぜき)が数カ所設置してあるのですが、今回はそれよりも上流で川越えが発生してしまったわけです。こういうのも想定外になるんでしょうな。人間の考えが及ばない不測の事態というものは何時の世にもあるわけです。原発も絶対安全ということはいえないことが、こういうことからも解ろうかというものです。それにしても彼岸花、ぴったりと時期を合わせて咲いて来ます。枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、あっという間に花を付けます。奇麗なんですが毒草なんですね。

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 夏と秋の端境の花はまだどちらも見ることが出来ます。上は「へちま」の花です。売り化の植物は総じて黄色ですが、中でもへちまは花心まですべて黄色いのが特徴のようです。今では一般家庭ではあまり見かけることが無くなりましたが、昔は民家の庭によく成っていました。そういう我が家も昔はへちまを植えていました。もちろん、実は熟してから水にさらして腐敗させ、繊維質の部分を取り出してたわしの替わりとして使用していました。でも子供心に臭い植物だという記憶があり、あまり好きではありません。でも、花は別ですね。蜜が甘いのか蟻が寄って来ていました。ところで、へちまは「糸瓜」と書きます。それが変化して「とうり」となり、「と」はいろは言葉では「へ」と「ち」の間にあることから「へちま」となったそうです。江戸時代の人は洒落っ気もあったんですなぁ。時代小説を読むと女性の化粧水の一番人気は「へちま水」だったそうですから、よく知られた植物であったことが伺えます。

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 次は「トレニア」です。東南アジア、アフリカ原産の花ということでは典型的な夏の花なんでしょうが、まだ咲いています。育てやすい花の様で、あちこちの軒先で見かけます。ユニークな花の色合いで中心部は白色、その中に一カ所黄色い斑点があり、周りは濃いピンクから暗紫色というのが一般的な花の色です。この花のめしべは写真では解りませんが二つに分かれており、通常は離れていますが、虫などが触れると閉じるという性質を持っています。ひょっとすると先祖は食虫植物だったのかもしれません。

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 こちらは、初夏から秋にかけて咲く「ペンタム」になります。ペンタスの名前はペンタ(”5”という意味)に由来しており、花びらが星形に5つに裂けているのでこの名前が付いたということです。花の形がサンタンカに似ている草花なので「クササンタンカ」の和名もあります。写真はピンク色ですが、白や紫、紅色もあるようです。小さい花なので鉢植え向きなんでしょうかね。

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 ちょっと花が元気が無いような写真で申し訳ないのですが、「ポットマム」です。これから旬を迎える花なんですが、台風にやられたようで一部変色しています。名前はかっこいいのですが、要するに菊です。ポットマムとは鉢植え(ポット)のキクを指します。1950年代にアメリカで鉢植え向きの矮性園芸品種が育成され、ポットマムという名称で販売され、それが定着したんですね。そんなことで、いろんな咲き方をするポットマムがあります。ここでは八重咲きですが、スプレー菊のように多数の花を、茎の先端に房状に付ける品種もあります。矮化剤を使って生育させたものは2年目には背丈が元に戻ってしまうものもあるようです。

 さて、今回の映像はこれまでのブログで取り上げて来た「google title」を編集してみました。バックの音楽はバッハのメヌエットニ長調Anh126~アンナ・マグダレーナのための音楽帳です。演奏はワルター・カーロスことウィンディ・カーロスのムーグ・シンセサイザーです。ちなみにこの音楽は小生の携帯の着信音になっています。単なる着メロではなく自分でiTunesを使って着信音が作れるところがiPhoneの魅力ですね。