雨に負けぬ花2 | geezenstacの森

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雨に負けぬ花2
  
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 気温が30度を超える日もあるようになりすっかり初夏の陽気です。六月の声を聞いたら急に紫陽花が色づき始めるのにはびっくりします。花は敏感に季節を嗅ぎ取っているんですなぁ。なんか人間だけが季節感のない生活をしていて、冬は暖房、夏は冷房と自然に逆らって生きている様な気がします。

 さて、今回のトップは「ヤマボウシ」です。ヤマボウシは本州から九州に分布する落葉の亜高木で、初夏に特徴のある白い花を咲かせて目立ちます。4枚の花弁のように見えるのは総苞で、その中心に多数のかわいい花がつきます。この写真は雨上がりの一枚で、よけい新緑の緑と白が映えます。

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 こちらも白い花弁のように見えるのは苞です。本物の花弁と萼は存在しないようで、中央の黄色い穂のような部分は花穂です。臭い草で「ドクダミ」と呼ばれている花です。でも、よくしたもので日本では山菜として天ぷらなどにして賞味されることもあるようです。また、漢方では解毒剤としても重用される草花で、生の葉はすり潰したものを貼り付けると湿疹、かぶれなどに効能があるそうです。これは知っておいて損のない植物です。

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 ゼニアオイ属は地中海沿岸原産の帰化植物です。これはピンク色が濃いので「ウスベニアオイ(薄紅葵)」でしょう。葵というと徳川の御紋を思い浮かべますが、そちらは別科であるウマノスズクサ科のフタバアオイの葉をデザインしたもので全く違うようです。河川敷や線路脇の空き地、高架橋の下などの荒地に生育する強健な越年性の2年生草本ということで、我が家の前の雑木林に自生しています。ハーブの一種であり、青い色をしたハーブティーとして飲まれます。アントシアニン色素(マルビン)を含んでいるので色の変化するハーブティとして珍しがられ、 熱湯を注ぐと最初ブルーに染まるが空気に触れているだけで自然とピンクに変化していきます。ヨーロッパではローマ時代に食用と薬用の目的で庭に盛んに栽培されていたものが中世になると薬用目的で栽培されました。 日本へは江戸時代に渡来し、”草花絵前集”(1699年)、”大和本草”(1709年)、”草木図説”(1856年)に記載されていることから、元禄12年(1699年)以前に渡来したと考えられます。

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 「シモツケ」は下野の国(栃木県)に多いからということでこの名前になったそうです。庭木としても植えられる。小さな五弁花が散房花序に多数集まり半球状となった バラ目バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木です。花色は濃紅色~白色までの濃淡がありますが、 通常は写真のようにピンクの花が多くみられます。シモツケはユキヤナギやコデマリの仲間で、高さ1m程度の低木で、細い枝がよく分枝するので古くから庭木として使われてきたようです。

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 こちらは実際には小さくてかわいい「ツルマンネングサ」です。川原や石垣、畑の隅などに見られるベンケイソウ科マンネングサ属の多年草です。生命力が強いようで千切れた葉の一部からでも根を出して殖えるようです。葉が肉厚で、それだけでも生命力を感じます。というか、小さな花がいっぱい咲きますがこの花は不稔で結実しないようです。要するに地下茎で繁殖するんですね。耐寒性、耐暑性、耐湿性と3拍子そろっているそうですからしぶといわけですわ。

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 そして、今日の最後は「紫陽花」です。 まあ、紫陽花の一般のイメージは紫でしょうが、ご近所様の紫陽花は白です。まだ咲き初めなので満開のイメージとはちょいと違いますが品種は「ガクアジサイ」でしょうか。その中でも花びらが八重のように重なり合っているの品種のようです。最初期何の花川借らなかったのですが、葉っぱの形から紫陽花の仲間だと分かりました。一雨ごとに満開になるのが楽しみでもあります。



今日のバックはビリー・テイラー・トリオの「スペインの雨」です。