スポーツクラブ | geezenstacの森

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スポーツクラブ/THE SPORTING CLUB

曲目/
1. Sporting Club Theme (03:26)
Main Title
2. Fox's Minstrel Show (03:07)
Vocal - Gene Pistilli
3. Night Fishing (01:27)
4. Great Balls Of Fire (01:51)
Vocal - Jerry Lee Lewis
5. Creek Water Song (03:50)
6. Bugle To The Mountains (00:36)
7. The Earl Olive Shuffle (02:36)
8. Foxエs Minstrel Show Part II (02:29)
Vocal - Gene Pistilli
9. Mrs. Mitchellエs Request (01:06)
10. Nude Janie (00:50)
11. Bobbyエs Boogie (02:09)
12. Wildwood Pickinエ (01:22)
13. Square Dance (01:29)
14. The Great American Orgy (04:14)
15. The Dear Old Flag (02:59)
Vocal - Michael Small
16. Final Myth (01:14)

演奏/オリジナル・サウンドトラック
P:マイケル・スモール、ペーター・スパルゴ
E:デヴィッド・グリーン

録音/1971 A&Rスタジオ、ニューヨーク

Buddah BDS-95002
  
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原題:The Sporting Club 邦題/『スポーツクラブ』
制作年:1971年
制作国:アメリカ 
制作スタジオ:Lorimar Productions
公開日:1971年2月28日 (アメリカ, New York City, New York)
監督: ラリー・ピアース
製作: リー・リッチ
脚本: トーマス・マクゲイン
ロレンツォ・センプル・Jr
撮影: ジョン・コートランド
音楽: マイケル・スモール マラソンマン、チャイナシンドローム
出演: ロバート・フィールズ
ニコラス・コスター
ジャック・ウォーデン
リチャード・ダイサート
ウィリアム・ローリック
リンダ・ブレア
ジョー・アン・ハリス
ラルフ・ウェイト

 「ORIGINAL MOTION PICTURE SOUND TRACK」という文字をジャケットで見つければ即ゲットしていた時代のLPレコードです。輸入盤は映画の日本公開に先行して販売されていましたので、その口だろうと思っていたのですが、いつまでたっても公開されませんでした。後になって調べてみたら、それもそのはず、日本未公開作品だったようです。映画の雰囲気だけはこうしてサントラで味わう事が出来たのですが、肝心のストーリーは未だに知りません。検索してもビデオもDVDも発売されていないようです。

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イメージ 3 そんなことで、純粋に音楽を聴いての感想になります。作曲はマイケル・スモール、もちろんアメリカの作曲家ですがメジャーではありませんな。ちょいと知られたところでは、ダスティン・ホフマンが主演した「マラソンマン」や、ジャック・レモンが好演していた「チャイナシンドローム」の音楽を書いていました。2003年に亡くなっていますからもう彼の新しい作品は聴かれません。ここでは、田舎の「スポーツクラブ」を題材にしているという事で、全編カントリースタイルの音楽がちりばめられています。レコード・ジャケットの裏には演奏者のリストが載っていて、
エリック・ワイスバーグ---バンジョー、フィドル
ダヴィッド・スピノザ---エレキギター
ジョー・ベック---アコースティック・ギター
デイブ・ブロンバーグ---ドブロ、ギター
パット・レビロット---ピアノ
ラッセル・ジョージ---ベース
デニス・スウェイル---ドラムス
マイケル・スモール---タック・ピアノ

 なんと作曲者のマイケル・スモールはサントラの中でタック・ピアノを弾いています。タック・ピアノはハンマーフェルトに鋲をさしこんだピアノで、ラグタイム・ミユージックやホンキートンク・スタイルの音楽で使われています。ここでも2曲目の「Fox's Minstrel Show」がそのホンキートンク・スタイルの曲でそこで使われています。彼のピアノ演奏が聴けるという意味でもこれは貴重なサントラといえるでしょう。サウンドとしてはこんな感じです。写真はマイケル・スモールです。

  

 冒頭のメインテーマはバンジョーとフィドルで演奏されています。まあ、舞台はミシガンの田舎の狩猟小屋の様ですからこういう音楽がぴったりなんでしょう。この映画がビデオ化されないのは時代の背景もあるようです。底辺にはベトナム戦争の陰がありますし、スポーツクラブというのは都会の富裕層の道楽みたいな形でのグループの集まりみたいなもんですからね。

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 さて、お気づきの方もあろうかと思いますが、監督のラリー・ピアースは先に紹介した「さよならコロンバス」を撮った監督です。彼がその作品の次に撮ったのがこの作品というわけです。一応この作品もコメディタッチの作品という事になっていますが、「さよならコロンバス」が青春映画であったのに比べて、こちらは中高年層の当時のアメリカの荒廃した世相を描いています。そんなことで、閉鎖されたグループ社会に於いてのセックスと暴力が赤裸々に描かれていきます。まあお決まりのように最後は大規模乱交パーティになってしまうようです。レコード・ジャケットからはそういう雰囲気は感じられませんけれどもね。
 
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