Google Earthでタイムトリップ | geezenstacの森

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Google Earthでタイムトリップ

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 時代小説に嵌まってかれこれ一年になります。最初は宮部みゆきさんの「堪忍箱」からスタートしたのですが、最近では宇江佐真理さんにまで広がってしまい「髪結い伊三次捕り物余話」にのめり込んでいます。このシリーズ先日取り上げた第8巻が3月に文庫本化されるようです。ただ、次の第9巻が前作と10年も空いた所からスタートしているので8巻までが第1部という感じになっています。

 これらの時代小説を読んでいて、気になるのは何処で主人公たちが活躍しているのかな?ということです。現代の小説なら瞬時に地図を当たって、主人公が何処へ出かけているのか、何処で事件が起きているのかを調べることが出来ますが、時代小説ではそれが中々出来ません。小生のブログでは、宮部さんの作品ではときどき深川近辺の古地図を入れたり、伊三次シリーズでは八丁堀の地図を入れたりしていますが、定点のみでその場所からはみ出してしまえばもう分かりません。

 そんな時、利用価値の高いのが「グーグルアース(Google Earth)」です。このソフトは現在の世界各地の地図を見ることが出来るだけでなく、現在のバージョンでは東京は江戸時代の地図まで見ることが出来ます。たぶん、現在のパソコンならどの機種でもグーグルアースはインストール出来ると思いますのでぜひ、このソフトを使って江戸の町を散策してみてください。さて、その使い方です。無料のソフトですから、使い方に慣れないとそれを表示することが出来ないのでちょいとおせっかいながら表示方法です。この「グーグルアース」がインストールされていることを前提に話を進めます。当方が使用しているのはあくまでMac版ですのであしからず。当然Windows版もありますから多分一緒だと思います。

 ダウンロードしたGoogle Earthを起動して下さい。左側のサイドバーに「レイヤー」というセクションがあります。初期画面で、左下サイドに「レイヤ」というセクションが表示されているはずです。その中に「ギャラリー」がありますのでそれをクリックし、さらに下層の「ラムゼイ歴史地図」をクリックします。奏すると「マップファインダー」という項目が表れます。この「マップファインダー」にチェックを入れてください。さあ、これで準備完了です。後は右側の地球から東京にズームイン!です。

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 東京にズームするとオレンジ色の十字架マークが4つほどあると思います。このそれぞれをクリックすると古地図が表示されます。それぞれ
1680
1799
1858
1892
と表示されその時代の地図を見ることが出来ます。トップの地図は、1858年の八丁堀と、伊三次が住んでいた佐内町が中央やや左、折り目の所にあることが分かります。佐内町の直ぐ上には日本橋が見えます。伊三次は日本橋の近くに住んでいたことが分かります。佐内町の右手上のは師は「海賊橋」です。お文が尾張屋に押し入った一味が日本橋からこの海賊橋の方向へ走り去ったのを見かけていますが、それを実感することが出来ます。明治が1868年からですから時代は幕末といった所です。このちず、もうすぐ始まる「仁-JIN」を見る上でも役に立ちそうですね。今日の画像は右下隅の虫眼鏡マークをクリックすると拡大します。

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 さて、江戸以外にも4カ所マークがあります。京都をクリックすれば1709年の京都の地図になります。碁盤の目の様な今日との町が一望です。また、大阪は1806年が表示出来ます。日本全体では、1694年と1890年の様子が大雑把ですが見ることが出来ます。この1890年の地図で東海地方の見てみるともう鉄道がかなり敷設されているのが分かります。現在とはかなり違い、東海道線ではなく、名古屋からは今でいう高山線と養老を通って敦賀まで行く鉄道が延びているのが分かります。新しい発見です。

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