昨日の台風のような大荒れの天気から一転して今日は、気温は低いもののまずまずの天気でした。そんなことで、元気に「駅ちかウォーキング」に参加です。今回はタイトルにもあるように愛知のもの作りの原点を辿るルートです。スタートは地下鉄鶴舞線の丸の内駅です。名古屋にも丸の内はあるんですね。まあこの町名、昭和50年代の住居表示実施によりまったく新しく作られたものであるため、一般にはあまり馴染みがありません。ただ、名古屋駅と栄に囲まれた地区なので東京の丸の内のようにビジネス街であることには変わりありません。

今朝も、多くの人が朝から地下に行列を作りました。早々に9時を廻ったらスタートです。最初は明道町を目指します。ここ明道町はお菓子や問屋街として有名で、多くのメーカーもあります。ラムネ菓子でおなじみの「カクダイ製菓」やまめ菓子の「春日井製菓」、フーセンガムの「丸川製菓」などは今も本社はここにあります。 明道町の菓子問屋街は、戦後は600以上の店舗が集まり大変活気がありました。しかし1970年代以降急速に廃業が相次ぎました。大手に成長した、種清や前田、寿美屋といった問屋がスーパーの台頭などでこの地を離れ、やがてコンビニの隆盛で駄菓子屋さん自体が減少したに加え、後継者がいないことも理由となっています。しかし、今でも子供用の袋詰め菓子や嫁入り菓子を販売する店や、食玩と言っておもちゃに菓子を付けて販売する問屋などががんばって営業しています。

問屋街を抜けると西に進んで「産業技術記念館」へ向かいます。正式名称は「トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館」といって、元々はトヨタグループの豊田自動織機栄生工場の跡地に近代日本の発展を支えた主幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を通して、日本の産業技術史について次代を担う人たちへ系統的に紹介するための施設です。そういう目的のため、自動車の組み立てラインや紡績機の展示はありますが自動車自体の展示はそれほどありません。まぁ、そちらはトヨタ博物館がありますからね。館内は有料ゾーンと無料ゾーンに分かれています。ミュージアム・ショップの前では愛知万博で活躍したトヨタのパートナーロボットが時節柄、クリスマスの音楽を演奏していました。



次は「ノリタケの森」です。ここは世界的ブランド「ノリタケ・チャイナ」の発祥の地です。2001年(平成13年)10月5日、近代陶業発祥の地であるノリタケ本社敷地内に陶磁器に関する複合施設としてオープンしたのが「ノリタケの森」です。小生の叔父がここで絵皿に絵を描いていましたので懐かしいところです。この「ノリタケの森」では最近、土日に「マルシェ・ジャポン」が開催されていて近郊の農家や特色のある生産者が出店していて一味違う青空マーケットです。今日は、これからまだ歩くので陶器のお買い物はパスです。そんなことで、「ノリタケの森ギャラリー」へお立寄です。いまは「フローラRika作品展-Noelの森」と杉本久子「第5回写真展」が開催されていました。どちらもクリスマスをイメージした作品の展示で12月になったんだなぁと実感してしまいます。そういえばこの「ノリタケの森」自体もクリスマスの演出になっていました。ただ、残念なことにこの施設は、ノリタケ本社の移転に伴い2012年には閉鎖されるということです。






今日のルートはここからナゴノスペース、円頓寺商店街を経てまたスタート地点の丸の内に戻り、そこから東照宮、那古野神社、愛知護国神社を経て名古屋市役所に至るコースとなります。円頓寺商店街は名古屋城が築城された際に、城下町の商店街として整備されました。名古屋で最も古い商店街で、大須と同じく圓頓寺の門前町として親しまれています。この本堂は名古屋城築城の際の余材を拝領して建てたれたと言われています。1654(承応3)年の創建で、当初は普敬院と称していましたがのちに圓頓寺と改められています。本堂脇の堂には、子どもの守護神にと藩祖義直の側室により寄進された鬼子母神像が安置されています。



商店街を過ぎると五条橋があります。この五条橋は清洲の五条川にあったものを慶長15年(1610)の「清洲越し」で移されたものですが、現在はコンクリート製に改築されています。コンクリート橋ですが、擬宝珠(ぎぼし)なんかも復元されており木造の雰囲気を出しています。
護国神社は一時期愛知神社と言っていました
最終ゴールの名古屋市庁舎です


ここからは歴史散策の様子で、名古屋東照宮と那古野神社へと進みます。名古屋東照宮は、尾張藩初代藩主徳川義直が、父徳川家康の三回忌である元和4年(1618年)に大祭を行い、翌元和5年(1619年)、名古屋城内三の丸に取り込んだ亀尾天王社(現在の那古野神社)の隣地に東照宮を勧請し、成瀬正成、竹腰正信を奉行にし、南天坊天海を導師とし9月17日家康の神像を祀ったのが始まりです。現在地には先に投資用寓が移り、一年後に那古野神社が遷座されています。東照宮と那古野神社は隣同士にあり、江戸時代では、東照宮祭、若宮祭とならんで那古野神社の例祭である天王祭は、名古屋三大祭と称されていました。しかし、小生今までこういうものがこの地に存在しているとは今回のウォーキングの時まで知りませんでした(^▽^



最後は護国神社を巡って今回のウォーキングは終了です。今年の駅ちかウォーキングはこれでうちどめで、来年春に再開されるそうです。
さて、今日のバックはノーマン・キャンドラーで「至上の愛」が流れています。