3月も後数日で終わりです。しかし、これでもう1年の4分の一が終わってしまうのですから月日の経つのは早いものです。今年は結果的には暖冬だったようで桜の開花が早いですね。でも、満開の手前で寒さが戻ってきてやきもきさせられるのは今年も同じようです。お待たせしました。では解答編を始めます。
では早速第1問の解答からです。
問1 作曲者[ベートーヴェン ]曲名[ ヴァイオリン・ソナタ第3番「春」第1楽章冒頭 ]
ヴァイオリン/表記無し
ピアノ/三輪郁 音源 エピックソニー ESCL2882
ピアノ/三輪郁 音源 エピックソニー ESCL2882
最初は峰バージョンで音源を作成しようと思いましたが、これはあまりにもロックしすぎているのでおとなしめのヴァージョンにしました。ここでの映像は、ムターとオルキスの演奏で聴いてみましょう。
問2 問2 作曲者[ グリゴラシュ・ディニク ]曲名[ホラ・スタッカート ]
演奏ハリー・ジェームス
本来はヴァイオリンのための曲で、ヤッシャ・ハイフェッツの十八番の曲でした。この問題ではポピュラー端のトランペット奏者のハリー・ジェームスの演奏で聴いてもらいました。オリジナルの映像はこのようなものでした。
問3 作曲者[ロベルト・シューマン ]曲名[ 交響曲第1番「春」第1楽章途中 ]
演奏 ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団 ソニークラシカル MYK28468
セルの代表的な録音で聴いてもらいました。残念ながらセルの映像は残されていませんのでここではパーヴォ・ヤルヴィの演奏で聴いてみましょう。オケはイスラエルフィルです。ハーヴォの髪がまだあるのが実に新鮮です。
問4 作曲者[ウォルフガング・モーツァルト]曲名[ ピアノ・ソナタ第11番第3楽章コーダ ]
演奏 アンドラーシュ・シフ DECCA F00L-23080
これはもうよくご存知のトルコ行進曲ですね。ただ、コーダの部分ですからすぐには気がつかなかったかもしれません。ちなみに小生個人としては、変奏曲形式の第1楽章の方が好きです(*^o^*) 。不思議と有名な作品なのに映像ではなかなかいい演奏が無いようです。Massimiliano Ferratiの演奏で聴いてみますか。
問5 1ーB、2ーC、3ーA
どれが誰の演奏かお分かりになりましたか?取り上げたのは、
1ーBはブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団の演奏です。
2ーCはウィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団1952年の演奏でした。
3ーAはクリストファー・ホグウッド/エンシェント室内管弦楽団です。
2ーCはウィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団1952年の演奏でした。
3ーAはクリストファー・ホグウッド/エンシェント室内管弦楽団です。
ベートーヴェンの交響曲第6番も指揮者の解釈によって出だしの雰囲気はずいぶん違うものです。ワルター/コロンビア交響楽団の演奏はなんといってもスタンダードなんですが、なんといっても4小節後の間が特徴的です。フルトヴェングラーはどの演奏でも田園はこんな調子でスローテンポで始まります。独自の哲学があったんでしょうね。この流れを汲む指揮者はヨッフム、ザンデルリンク、クレンペラーなど枚挙にいとまがありません。それに比して、古楽派の演奏はおしなべてベートーヴェンのメトロノーム指示を守ったテンポで軽快なアレグロで演奏されています。ここでは最近の映像から、ネルロ・サンティ/NHK交響楽団の演奏で聴いてみましょう。
問6 作曲者[ セルゲイ・ラフマニノフ ]曲名[ ピアノ協奏曲第2番第1楽章]
演奏 ラフマニノフ、レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団 1929年
ピアノの名手でもあったラフマニノフは、自作自演でこの曲を残しているんですね。それにしても良い音で残っているものです。
問7 指揮者[レナード・バーンスタイン ]
これは曲を聴かなくてもヒントで答えが分かってしまったのではないでしょうか。
第1の曲 ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調 レナード・バーンスタイン/ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 1946
第2の曲 マーラー/交響曲第1番第2楽章 レナード・バーンスタイン/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
第2の曲 マーラー/交響曲第1番第2楽章 レナード・バーンスタイン/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
第3の曲 バーンスタイン/キャンディード序曲 レナード・バーンスタイン/ロンドン交響楽団 1989
問8 作曲者[ ヨハン・セバスチャン・バッハ ]曲名[ アンナ・マグダレーナのための音楽帳からミュゼットBWV Anb.126 ]
演奏 ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団 SONYBMG 88697303862
ストコフスキーだけでなくバッハの作品はオーマンディもオーケストレーションした演奏を残しています。単独のCDは出ていませんが、この演奏SONYBMGから「バロック・マスターピース」として60枚組で発売されたボックスセットの最後の60枚目に収録されている演奏です。ここではピアノの演奏で聴いてみますか。
問9 作曲者[ フランツ・フォン・スッペ ]曲名[ 軽騎兵序曲]
演奏 レナード・バーンスタイン/ニューヨークフィルハーモニック ソニークラシカル FDCA-509
これはもうライトクラシックの定番中の定番みたいな曲ですね。その割には、大指揮者はあまり録音していません。カラヤンはこういう曲も得意としていました。そういう流れでしょうか、ベルリンフィルはワルトヴューネのコンサートでもこの曲を取り上げています。ここではマリス・ヤンソンスが指揮をしています。
問10 作曲者[ベンジャミン・ブリテン ]曲名[ マチネ・ミュージカルより「行進曲」 ]
演奏 山本直純/新生日本交響楽団 主婦の友CDブック26
原曲はロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」の第1幕第5曲。元気のよいファンファーレに引き続いて、軽妙洒脱なメロディーで曲が始まります。木管楽器や金管楽器の使い方も絶妙で、聴いていて本当に楽しい作品であり、演奏会のオープニングにふさわしい内容となっています。出題の音源探しも大変でしたが、この映像探しも大変でした。下はアマチュアの演奏ですが、このレベルの映像しかまだアップされていないようです。バレエ曲としてはよく演奏されているはずなんですがねぇ。
これで、全問の答え合わせが終わりました。最後はちょっと難しかったかもしれませんが、お子さんがいればほぼ分かるレベルの問題ではなかったかなと思います。さて、みなさんは何問正解したでしょうかね。ちなみに小生の友人は6問の正解でした。メロディは聴いたことがあるのにタイトルとなるとなかなか頭に浮かんでこないといって苦しんでいました。
それでは、次回まで何時になるか分かりませんがその時までお楽しみに・・・また半年後かな?