アクロス・ザ・ユニヴァース | geezenstacの森

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アクロス・ザ・ユニヴァース

曲目
ディスク1
1.Girl/Jim Sturgess
2.Hold Me Tight/Jim Sturgess,Evan Rachel Wood,Lisa Hogg
3.All My Loving/Jim Sturgess
4.I Want To Hold Your Hand/T.V.Carpio
5.With A Little Help From My Friends/Joe Anderson,Jim Sturgess&Dorm Buddies
6.It Won't Be Long/Evan Rachel Wood
7.I've Just Seen A Face/Jim Sturgess
8.Let It Be/Carol Woods,Timmy Mitchum(as Timothy T.Mitchum)
9.Come Together/Joe Cocker,Martin Luther
10.If I Fell/Evan Rachel Wood
11.Dear Prudence/Dana Fuchs,Jim Sturgess,Evan Rachel Wood,Joe Anderson
12.Flying/Secret Machines
13.Blue Jay Way/Secret Machines

ディスク2
1.I Am The Walrus/Bono,Secret Machines
2.Being For The Benefit Of Mr. Kite/Eddy Izzard
3.Because/Evan Rachel Wood,Jim Sturgess,Joe Anderson,Dana Fuchs,T.V.Carpio,Martin Luther
4.Something/Jim Sturgess
5.Oh!Darling/Dana Fuchs,Martin Luther
6.Strawberry Fields Forever/Jim Sturgess,Joe Anderson
7.Revolution/Jim Sturgess
8.While My Guitar Gently Weeps/Martin Luther
9.Across The Universe/Jim Sturgess
10.Helter Skelter/Dana Fuchs
11.Happiness Is A Warm Gun/Joe Anderson
12.Blackbird/Evan Rachel Wood
13.Hey Jude/Joe Anderson
14.Don't Let Me Down/Dana Fuchs
15.All You Need Is Love/Jim Sturgess,Dana Fuchs
16.Lucy In The Sky With Diamonds/Bono

アーティスト/個々の曲に表示

Interscope Records 2CDデラックスエディション:174 6950(2CD)       通常盤:B000980102(1CD)

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 一つの映画に2種類のサントラが存在するなんて力が入っています。この映画は既にDVDでも発売されています。ご覧になっていない方は是非とも視聴をお薦めします。なんて伝って珠玉のビートルズナンバーがキラ星のように収録されているんですからこれを聴かないという手はありません。このブロクでは映画の方は昨年の5月に既に紹介しています。メジャーの配給ではなかったのでほとんど知られる事無く公開されましたが、ビートルズ世代なら必見の映画です。何しろビートルズの生きた時代を疑似体験出来る映画なんですから。映画についてのお話は、過去のブログの記事に譲るとして、このサントラ盤も是非とも聴いてほしいものです。今年はビートルズのオリジナルのアルバムがデジタルリマスターで発売されて話題になっていますが、それに引けを取らないアルバムです。いや、オリジナルを聴いた人ならその後にこのアルバムを聴くと味わい深いものとなるはずです。そして、さらにこの映画を見れば完璧なビートルズフリークになれますぞ。

 映画自体はミュージカル仕立てになっています。ですから、音楽が中途半端手ではありません。名だたるアーティストが登場しているのですから。彼らと同時代に活躍したロック・シンガー、ジョー・コッカーが歌う「カム・トゥゲザー」や、U2のボノが歌う「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ダイヤモンド」、更にはジェフ・ベックが演奏する「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」なんてナンバーも収録されています。そして、ミュージカルですから主人公を演じるジョー・アンダーソンがばりばり歌っています。映画の冒頭、海岸に佇むジュードがこちらに向かっていきなり語りかけるように歌い始めます。
♪Is there anybody going to listen to my story
All about the girl who came to stay?
「誰か僕の話を聞いてくれないか・・」
あぁこの映画はこんな感じで進んでいくんだなぁとぐっと冒頭で掴まれ。これを聴いただけで映画に引きずり込まれてしまいます。サウンド的には1960年代当時の響きがしますが、鳴っている音楽は現代のデジタルの響きです。これがまたかっこいいのです。

 ビートルズ好きにはたまらないいろんな仕掛けが映画のあちこちにちりばめられていて、例えば眠っているガールフレンドの寝顔を見ながら「Someting」を歌う場面はサムシングの歌詞を踏まえつつシーンとしてはアルバム「アビーロード」に入ってる「Golden Slumbers」(超名曲!)の
♪Sleep pretty darling ,do not cryAnd I was sing lullaby・・・
「おやすみ、愛しい人よ泣かないで、子守唄を歌ってあげるよ・・」からサビへ続く歌詞と状況が全く同じだったり、ラストの屋上パフォーマスで演奏するのが映画「レットイットビー」で屋上で生演奏した中の「Don't let me down」だったり、「All you need is Love」のラストにチラっと挿入される「She loves you yeah yeah」もセリフとして上手く使ってるなーとか・・ビートルズファンにはたまりません。そうそう「Let It Be」なんかはもともとそういう要素があるのですが、この映画の中では完璧にゴスペル・ソングとして歌われています。こうやってゴスペルで聴くと改めてこの曲が名曲だなぁ、と感じ入ってしまいます。


 映画とともにこのサントラ盤もどういうわけか国内盤は発売されていません。そういうことであまり目には触れていないのでしょうけれど、そういう時こそ、通販でゲットするのが最良の方法ですね。アルバム自体を買うならやはりHMVでしょう。個々ではデラックス仕様の2枚組が今なら1,992円ですからね。通常盤が1,804円ですからこれはもうデラックス盤しか無いでしょう。楽曲だけ買うなら、iTunesストアーで販売しています。

 さて、最後にタイトルにもなっている「アクロス・ザ・ユニヴァース」を聴きましょうか。これはアルバムバージョンです。