名古屋のジャンクフード「鉄板スパゲティ」 | geezenstacの森

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名古屋のジャンクフード「鉄板スパゲティ」

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 自分では全くそんなつもりはなかったのですが、地元の喫茶店の定番メニューであるスパゲティがこの地方の限定商品であることを今日の新聞記事で知りました。意識はしていなかったのですが、スパゲティは鉄板で食べるかあんかけソースで食べるのが当たり前と思っていたのです。

 そんな疑問に答える記事が今朝の地元の「中日新聞」に載っていました。以下記事になります。

「鉄板スパ」のルーツを探れ! 2008年10月20日

 「名古屋の鉄板スパゲティのルーツが知りたい」。読者からそんな依頼のメールが届いた。アツアツの鉄板の上に溶き卵、ケチャップでいためたスパゲティ(ナポリタン)を載せた、あれだ。喫茶店で食べるおなじみのメニュー。食欲の秋に、疑問と空腹を解消すべく、取材を始めた。

 十九日付の本紙「味な提言」でも「隠れ名古屋名物」とされていた「鉄板スパ」。ネットの総合ガイド「オールアバウト」で名古屋を担当するフリーライター大竹敏之さん(43)=名古屋市瑞穂区=に聞くと「名古屋以外であまり知られていない『なごやめし』の一つですね」。

 では、と資料集めに走る。どうやら、東区葵三の「喫茶ユキ」が発祥の店らしい。翌日の昼下がりに訪ねた。こちらから始まったようですが…と、経営者の丹羽静枝さん(82)に切り出す。「ええ、うちが発祥です」。名称は「イタリアンスパゲティ」。ジュージューと音を立て、湯気の上る鉄板が現れた。カメラで何枚も写真を撮ってから食べ始めたが、冷めた感じはない。

 まさにこれがミソ。静枝さんが遠い記憶をたどり始めた。一九六一年のことだ。亡夫の清さんは同業者組合の旅行でイタリアへ行き、本場のスパゲティを食べていて不満を感じた。「途中で冷めてしまうなあ」。翌日、熱さが保たれる鉄板ステーキを食べて「鉄板スパ」がひらめいた。

 一見すると鉄板に溶き卵を敷いてから、めんを載せたように思えるが、実は逆。めんを載せた後、溶き卵を縁から円を描くように流し込む。焦げ過ぎず、程良く固まった卵をめんと絡めて食べることで、おいしさは一段とアップする。

 こうして生まれた鉄板スパは、県喫茶飲食生活衛生同業組合の副理事長鈴木国央さん(62)によると、喫茶店に出入りするコーヒー業者の口コミなどを通じ、名古屋の喫茶店の定番メニューとして広まっていったようだ。

 ただ「最近の喫茶店は皿を使う場合が多い」と、鈴木さんは鉄板スパの陰りを心配する。そこで、昨年六月に開店のガーデンカフェ・アンツ(中村区)を訪れた。メニューにパスタは数種類あるが、皿で出すという。

 「若い人が好む、バジルを使ったジェノベーゼやクリーム系のパスタは鉄板に載せると味が落ちる」と経営する奈川歩美さん(31)。ただ、年配層が多いランチタイムに限り、鉄板スパを出すことがあるとか。やはり皿出しするダグウッド・カフェ(中村区)の西村真由実さん(50)は「いためず、ゆで上げのパスタが好きな三、四十代の主婦が客層の中心なので」。

 本格的なパスタ文化の広がりで、鉄板スパはやや押され気味のようだが「わざわざ北海道や九州から食べにくる人もいる」(丹羽さん)というナゴヤ伝統の味。時々、思い出したように食べたくなるけれど、皆さんはいかが?

というものでした。「あんかけスパゲティ(写真下)」はかなり知られていますから、胸を張って名古屋のジャンクフードといえますが、まさか鉄板スパゲティもその仲間とは思ってもいませんでした。まあ、店によって少しづつ凸ピングは違いますが小生のお気に入りは定番の赤ウィンナーと粉チーズが振りかけてあるものです。

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 一つ難点といえば鉄板のサイズが決まっていますから大盛りがオーダーできないことなんですね。