
5回目にして開始は早くも回想シーンから始まります。いきなり、マンションのショットで、千秋の部屋での食事シーンです。ええっていう感じの始まりです。でも、BGMも入っていてちょっと広がりが出てきています。
今回は原作のレッスン12だけで纏めていました。ここは千秋が初めてオケを振り、シュトレーゼマンの弟子になるのを決心するシーンですからじっくり描いているんですね。ほとんど原作通りの展開です。原作には無いのだめのせりふもありアニメ的演出が入っています。ただ、千秋に指揮棒を渡すシーンはちょっと演出過剰なのではとも思いました。

ちょっと残念なのは、せっかくの演奏シーンの絵がストップモーションだけで動きが無く、千秋の指揮姿の魅力も半減です。こういう演奏シーンは使い回しが出来るはずなのでもっとしっかり描き込んでほしかったと思います。現にパート、パートのシーンは同じシーンの使い回しが出てきます。千秋の指揮で音がどんどん悪くなっていくシーンで画面がモノクロになるのは良い演出です。

初リハーサルのシーンをしっかり描き込んでいるのでせりふは原作より多くなっています。特に、シュトレーゼマンのせりふは原作より味があってストーリー全体の見通しが良くなっています。ヴィオラの静香ちゃんに語りかけるせりふはソフトなものに変更されていましたが、こちらの方が違和感が無くていいですね。
音源の関係でしょう、リハは第1楽章のシーンしか出てこないのはドラマ版と一緒です。アニメでは一番有名な第2楽章のシーンもあるのではと期待したんですが、やはり無理な相談でした。
予告によると、第6話は「妖怪コントラバス」の登場ということですが、これも原作のレッスン13の試験のエピソードをドラマのように飛ばしてしまうようですね。でもってSオケの練習曲目はベトベンの交響曲第3番になるはずですがこちらはちゃんとやってくれるんでしょうかね。ここで、ドラマとアニメの決定的な違いが生まれるはずですから・・・・期待しましょう!
